角名と合宿でヤりました。【角名倫太郎】

２５話「疑問」 ページ25

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ある日の夜のこと。
お風呂に入ってそろそろ寝よう、と思った時にスマホから1つの通知が。
バレー部のグループラインかと思いきや個別で、しかも相手は倫。





『......何なの......』





恐る恐る倫の個別ラインを開く。
嫌な予感しかしない。





角名夢緒。俺が今回のテストで10位以内に入れたら夏祭り付き合ってね

『......は？』





驚いた。
倫から私に何処か出かけるのを誘うのはこれで2回目だ。
しかも今回も私の意見を聞く気は無いらしい。
だって付き合ってくれる？とかじゃなく、付き合ってね、と何故か確定しているみたいな言い方だし。



急すぎる。
返信ボタンを急いで押した。




Aま、待ってよ、倫いっつも10位以内じゃん!それだと、ほぼ確定なんじゃないの?!

角名万が一、俺が11位になる可能性もあるんだけど

A無に等しい。

角名あ、それと夏祭り浴衣で来てね

A話逸らさないで。それに浴衣なんか持ってない!だから無理!

角名じゃあ一緒に買いに行こ。

Aい、嫌!何で?!理由は?!





必死に断っていると、そこで一旦返信は途絶える。
それでも既読はついているのだ。
返信に迷っているのか、或いは無視か。
ちょっとだけ待っても来ないので、仕方無くスマホを置いて寝ようとすると、ピコンと通知。





角名夢緒が......





［このメッセージは削除されました］





角名......かな。





......？



夢緒が、とから。の間に書かれている［このメッセージは削除されました］という文字。
私は首を傾げた。
前後の文字が繋がらない。
夢緒が、の後に倫は一体、何を言いたかったんだろうか。





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