２２話「寝坊」 ページ22
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翌日。
前日に確認した服装と髪型で私は駅前に向かって“走った”。
何故なら寝坊したから、30分の遅刻。
倫の為に私が急ぐのも癪だが、昨日の今日だ。
さすがに遅刻はちょっとまずいだろう。
駅前に着き、きょろきょろと辺りを見回すと......居た、昨日と同じ場所。
『......倫！』
「......寝坊？また今日も昨日と同じで夢緒に嫌がらせされると思ってたんだけど」
『そ、そんな事さすがにしないし......、』
倫は私の姿を下から上まで眺める。
な、何か言われるんだろうか。
来るであろう批判を想定して、身構える。
「やっぱ夢緒には似合わないか、何でその服で来たの？」
『......っはぁ？！』
やっぱりやっぱり！！
自分で私にとびっきり可愛い服を着て来いって言った癖に！
ここまでくると呆れるというか何というか......！
律儀に着てきた私が馬鹿みたいだ。
無視してれば良かった、行かなければ良かった。
『もう帰るッ！』
倫の馬鹿！アホ！
持ってきたバックを革にシワがよるぐらい握り締めて倫に背を向ける。
......すると後ろからクスクスと笑い声。
「......なーんてね、冗談。本当は似合ってるから、可愛い。」
『......え？』
「遅刻してきたから、そのお返しでからかってみただけ。」
『......ど、どうせ嘘でしょ、』
「......さて、どっちが本音だろうね？」
『......何それ......』
「映画館はこっち、早く行こう」
......意味が分からない。
面食らった私は怒る気力が失せてしまった。
そのまま私の意見も聞かず、倫は歩き出してしまうから私も急いで後ろから倫の後を追う。
また、からかってるだけ、嘘よ、絶対。
倫って何考えてるか分からないし。
でもそれっきり倫は私に何も言ってこなくなったから、私も無言でついていくだけ。
『ねぇ......どんなミステリードラマ？』
「ん？夢緒が好きそうなやつ」
もしかしたらミステリードラマと見せかけてホラー映画を見せられるのかも、なんて思ってたがそんな心配は必要無かったらしい。
普通に席を取ると、飲み物を買って座る。
私に飲みたいものを聞いてくれて、オレンジジュースを買ってくれた。
......まさか、倫と普通の事が出来るなんて。
隣で頬杖をつきながら映画が始まるのを見ている倫に、何で何も言ってこないんだろうと、首を傾げつつ私も前を向いた。
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茜８９ - コメント返し遅れ、申し訳ございません汗。そう言っていただけて嬉しい限りです‼︎ (2022年11月26日 12時) (
レス) id: 725f8adbad (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - マジ角名が告ったとき、めっちゃ泣いたんだけど〜?! (2021年11月20日 0時) (レス) @page46 id: e04e85245c (このIDを非表示/違反報告)
茜８９(プロフ) - ハイキュー！！さん» 復帰したんですね！良かったです。 (2021年5月23日 8時) (レス) id: 00b7920020 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - 休止をやめました！←早い(笑) (2021年5月22日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - そうですね！私の場合は休みではありませんが…… (2021年5月15日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜８９ | 作者ホームページ：http://Bunta20202
作成日時：2021年1月18日 22時
