角名と合宿でヤりました。【角名倫太郎】

１６話「待ってるよ」 ページ16

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角名映画館行こうよ。





映画館......？
何故......？



すぐさま嫌だ、と送信しようとしたがそれより早く倫の方から返信が来た。





角名夢緒が好きなミステリードラマ




“ミステリードラマ”



その言葉にピクッ、と体が動きを止めた。
理由は簡単。
昔から推理小説等が大好きな私がその言葉に反応しないわけないからだ。



倫は幼馴染みでもあるせいか、私の趣味をよく知っている。
だからこいつと幼馴染みは嫌なんだよ。





角名ミステリードラマって聞いて黙ってられる程夢緒は我慢強くないよね?

角名祝日の日朝9時に○△駅に集合ね。

角名遅刻したらあの事バラスから。





そうこう考えていたら倫からもう決まったかのようなラインが三つも来ていた。
何こいつ。私の意見は聞く気無し？





A行けたらね。





最後にそう打ってライン画面を閉じようとした。
勝手に倫が進めて、勝手に決めたんだから私にはこれで充分でしょ。



そう思ったのに、またも倫から通知。





角名待ってるよ





『......はぁ。』





今日の倫に呆れていた私は溜息をついて、すぐにスマホを閉じた。
もう倫に構いたくない。
何度も言うが今日は本当におかしい。



今日寝て、月曜日になったら多分元通りになってる。



そう願って眠りについたが、
“待ってるよ。”と告げた倫が何か言おうとしていたのを、私は知らなかった。





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