ロマネが7本もあるとはな… ページ9
「え、ああ、今日は訳あって16時開店にしたんですけど、案の定お客様はあまりいらっしゃらなくて…。でも、見ていかれるならどうぞ、ここの扉だけ開けておきますから」
やっべぇ何普通に通してんだよ私www
こんな真っ黒な二人組普通の奴が見ても怪しいと思うだろwwww
ウォッカ「兄貴、何か気になるものはありやしたか？」
ジン「…この二つで迷ってる。ウォッカは何か見つけたか？」
ウォッカ「俺はこれに」
ジン「そうか。…店員」
話 し か け て き た
「はい」
ジン「これとこれはどっちがいい」
「あー、この年代のワインでしたら、此方よりもこれが………」
ジン「…ふ、成る程な。じゃあこれと、これにする」
「ありがとうございます」
レジにて出された大量の札束に吃驚しつつ、丁寧に包装していく。
クレカじゃないんだ()
すると、不意にジンが話しかけてきた。
ジン「お前、歳はいくつだ」
「え、あ、18です。高校3年ですね」
ジン「この店は一人でやってんのか？」
「両親と私との3人ですが、二人は今はフランスにいるので、実質一人ですね」
ジン「…そうか」
興味なさそー(棒)
ウォッカ「そういや、そこに書いてある50年もののロマネ、売れたんですかい？」
「あ、それ、子供が蹴っ飛ばしたサッカーボールがそこのガラス突き破ってロマネごと破壊したんですよ()」
ウォッカ「そ、それは大変でしたね…」
同情されたんだけどww
てか、これは近付くチャンス、かな…？
「そう云えば、先程ウォッカ、と呼ばれていましたが、外国の方なんですか？」
ウォッカ「ああ、まあそんなところです」
ジン「俺らの勤務先が酒が好きな連中の集まりでね。それで呼ぶようにしてるんだよ…」
もう突っ込んでくるな、と言いたげな目で見てくるジンに「そうなんですね」と返し、しかしこれだけは云いたかったので云わせてもらおう。
「なら、私は呼ばれるとしたらロマネですかね」
ウォッカ「相当根に持ってるんですね…」
「だって500万ですからね？？？巫山戯んなよまじでって話です」
店の外迄送りながらそんな会話をする。
いやまともに会話出来てんの笑うな。
「いやぁ、お話してくれてありがとうございました！楽しかったです」
ジン「…店の中に飲むスペースでも作っとけ」
「え」
ジン「この酒が美味けりゃ、また来てやる」
「あ、ありがとうございます」
ジン「じゃあな」
去っていくポルシェを見つめて思った。
…草←
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春 - いや〜、こんな作品いい作品を見逃していたなんて…自分を恨む (2023年4月29日 21時) (
レス) @page12 id: 50b2221609 (このIDを非表示/違反報告)
銀海月 - 初めまして、銀クラゲです。いつもこのシリーズを楽しんでいただいております。このコメで誤字シリーズ�，痢悒蹈泪佑�２５本』の赤井秀一様が出てくる所で、11行目の文末に「十二分ある」って書かれていました。作者さんによる工夫などでしたら申し訳ございません。 (2022年12月9日 5時) (レス) @page33 id: 26ba3b58fa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこクレープ(プロフ) - 蜘蛛出たんですか...ｗあ！いきなりすみません！お話、とっても素敵でした！！ (2022年9月20日 21時) (レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
凉(プロフ) - 何回も読んでいますが、本っ当に素敵なお話です。私はこの話が大好きです (2022年6月14日 23時) (レス) @page19 id: 52dbda9e53 (このIDを非表示/違反報告)
和佳子(プロフ) - 楽しく読んでいます。ロマネを27本〜の至福の時が私服の時になってるところがあります···^^; (2022年3月19日 20時) (レス) @page35 id: c9b0c9e0b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煕流 | 作成日時：2019年5月3日 10時
