ロマネが25本…興味深い 赤井side ページ33
昨日声をかけたあの女性は、先日スコッチを助けた女性で間違いない。
…間違いないとは云うが、声で判断している為確信はない。
なんとかしてお礼を言いたい。
そして忘れてはいけないのが彼女からの説明を。
どうして俺達が彼処で話しているのを知っていたのか…。
自慢ではないが、鈍くは無いと思っているこの頭で考えても分からない。
昨日からずっと彼女の事で頭がいっぱいだった。
言い方が少し語弊があるかもしれないがまさにその言葉通りで、現に今も全く朝食に手をつけられていない。
「ふぅ…どうしたものか……」
あれ程の強者だと、盗聴器を仕掛けてもバレる可能性は十分にある。
そして、疑われると二度と彼女からの信頼を手にできない可能性もまた、十二分にある。
既に組織からの信頼を失い掛けている俺にとっては、若しかするとさっさと脱退した方が信じて貰いやすくなるのでは…？
ジンを追い詰め、早くにやれる事をやり切った方が何より利があるのではないか…。
不意に頭に
…よし、そうと決まれば早く行動する他ないな。
立ち上がった俺を後押ししてくれているのか、今日は夏にも関わらず涼しかった。
〜〜〜
一ヶ月後
何も情報を得られないまま、一ヶ月が過ぎた。
ジンを追い詰めたものの、ある捜査官のミスで組織を予定より早く抜ける事になった俺は、FBIの情報網を駆使して何とか彼女について調べようと思っているのだが、何しろ名前も住んでいる場所も分からないので調べようもない。
毎日今日こそはと思ってあのデパート付近を探しているのだが、それでもあれきり彼女が現れる事は無かった。
…まあ、当然と言えば当然かもな。
「…もしもし、赤井ですが」
ジェイムズ『どうかしたかね？』
彼女を探す事に協力してくれている彼に感謝しつつ、近状報告の電話をする。
「まあ、無いとは思いますが…、何か手掛かりは見つかりましたか？」
ジェイムズ『さっぱりだ。名前も分からぬようでは何も出来ん。君に聞いた様な容姿の女性を探してはいるが、見た事もないので曖昧だからな…』
「ふっ…やはり。もう少し探します」
ジェイムズ『ふむ…随分と熱心だな』
「諦められないんですよ。…彼のあれだけのピンチを救った
ジェイムズ『君らしいと言えばらしいがね。では、また連絡してくれ』
「了解」
ロマネを26本発注しまーす→←ロマネを24本…こんなん怖くて盗めねぇ…
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春 - いや〜、こんな作品いい作品を見逃していたなんて…自分を恨む (2023年4月29日 21時) (
レス) @page12 id: 50b2221609 (このIDを非表示/違反報告)
銀海月 - 初めまして、銀クラゲです。いつもこのシリーズを楽しんでいただいております。このコメで誤字シリーズ�，痢悒蹈泪佑�２５本』の赤井秀一様が出てくる所で、11行目の文末に「十二分ある」って書かれていました。作者さんによる工夫などでしたら申し訳ございません。 (2022年12月9日 5時) (レス) @page33 id: 26ba3b58fa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこクレープ(プロフ) - 蜘蛛出たんですか...ｗあ！いきなりすみません！お話、とっても素敵でした！！ (2022年9月20日 21時) (レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
凉(プロフ) - 何回も読んでいますが、本っ当に素敵なお話です。私はこの話が大好きです (2022年6月14日 23時) (レス) @page19 id: 52dbda9e53 (このIDを非表示/違反報告)
和佳子(プロフ) - 楽しく読んでいます。ロマネを27本〜の至福の時が私服の時になってるところがあります···^^; (2022年3月19日 20時) (レス) @page35 id: c9b0c9e0b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煕流 | 作成日時：2019年5月3日 10時
