転生したら滅茶苦茶不便なチート異能力手に入れた件について。

運動神経の件について。 ページ8

Aside




虎と化した敦くんは、


真っ先に太宰さんへ襲いかかった。


毛並み綺麗。


撫でたい。




太宰「おっと…こりゃ凄い力だ。人の首くらい簡単に圧し折れる」




太宰さんが攻撃を避けたとたん、


敦くんはこっちに向いた。


…ん？


コッチニムイタ？




『くらげっ！？』




虎は、私めがけて飛んできた。


即、横に跳んで避ける。




太宰「驚き方の癖凄くない？」




私も思った！


そのまま、倉庫の中を縦横無尽に駆け回る。


壁を走ったり、


壁から壁まで飛び移ったり、


かなり高い所から落下したり。




太宰「…凄いねぇ」




マジでそれ。


自分の運動神経の良さに感謝。


なるべく異能力は使いたくない、


マジで。




ｸﾙｯ




いきなり、


虎が方向を変えた。


どうやら諦めてくれたらしい。


太宰さんは、


まぁ大丈夫でしょ。




太宰「虎に喰われる最期というのも悪くはないが……君では私を殺せない」




敦くんと太宰さんの周りに、青い文字列が浮かぶ。




太宰「異能力…… “ 人間失格 ” 」




わお、カッコいい。


最高。


見れてよかった！




太宰「…男と抱き合う趣味は〜無いっ！」




「無いっ！」の言い方可愛い。


嗚呼、推しが今、


目の前で呼吸してます。


最高。




国木田「おい、太宰！！」




太宰「ああ遅かったね。虎は捕まえたよ」



国木田「！その小僧…じゃあ…って、」




国木田さんの視線が、私に固定された。




国木田「おい太宰…何でこの娘まで連れてきたんだ？」



太宰「うふふ、この子、相当な体術使いだからだよ」




あ、ついでに異能力者です。


どうも☆




、

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