歪んだ愛7 ページ7
目が覚めると私は裕に人がもう1人寝ても充分空間が出来るベットに寝かされていた。
ズキズキと痛む頭を抑え、こんな身に覚えのない場所に自分が居ることに疑問を持つ。
しかしすぐに思い出し絶望した。
私はあの包帯野郎に攫われてしまったのだと。
途端に恐怖からか寒気がした。
私は一体どうなるのだろうか。
彼の姿は見当たらない、もしかして今なら逃げせるのではないか。
身体を動かそうと試みるも、全身がダルく上半身を動かすことがやっとだ。
まだ薬が抜けていないのだろう。
薄暗い辺りを見渡すとここが広い部屋である事がわかった。太宰さんの部屋なのだろうか。
大きな窓には薄いカーテンがかかっており、大きな満月を見つけ今が夜だということを知る。
キラキラと明るい夜景を見てここは高層マンションなのではと予想する。
ベット以外には大きな鏡があるだけで余計なものがなく、タダでさえ広過ぎる部屋が余計に広く感じられた。
シンプルな部屋、どうにも寂しい。
横向きになり、膝を抱えるように丸くなる。
すると大きな鏡に真っ白いワンピースを着た1人の顔色の悪い少女が写った。
あまりにも普段の顔色と違く、ましてやこんな服に見覚えはない。
この少女は本当に自分なのだろうか。
胸元には小さなリボンがつけられていて、裾がフリルとなっている。全体的にふわふわとした女の子らしい服装だ。肌触りがとても良くかなり高級なものなのだろう。
きっとこれもどれも太宰さんが用意したに違いない。私の私物は何もなくすっかりと彼色に染められてしまった。
「この部屋はお気に召したかな?」
唐突に声をかけられ、心臓が飛び出るほど驚いた。全くの気配はしなく一体いつから私の目の前に立っていたのだろうか。扉が開く音など全くしなかったのに。
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零華 - 最高でした!太宰さんと中也さんがメッチャ好きなので、巡り合えてうれしかったです!更新待ってるので、できたらよろしくお願いします!応援してます! (2020年12月21日 17時) (レス) id: ff0d36277d (このIDを非表示/違反報告)
旧双黒推し - 更新待ってます(´TωT`) (2020年9月3日 19時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
エトセトラ - ゆっくりで良いので出来たらまた・・・! (2020年6月3日 12時) (レス) id: 348703d198 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 完結を見たいです。急かす気はないです、楽しみに待ってます (2020年5月19日 17時) (レス) id: 0425a49796 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - すっごい面白いです!この作品!!作者様のペースでいいので頑張ってくださいね! (2019年11月17日 22時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙夢 | 作成日時:2017年2月27日 23時