歪んだ呪い【呪術廻戦】

乙骨憂太_⚫︎⚫︎⚫︎_▲▲▲ ページ2

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乙骨憂太と交際中

高専三年生

時系列は渋谷事変直後(アニメ勢ネタバレ注意)

※シリアス注意報※


＿＿＿＿＿





正直、もう私は限界に近かった。





……いや、限界、だったのかなぁ。










渋谷事変、最悪の呪霊との戦争。





私が浮かない顔をしてたらヘラヘラと


話しかけてくれる最強の先生(五条悟)が封印されて、


大好きな可愛い後輩(釘崎野薔薇)が心肺停止で死の瀬戸際。


たくさん体術を教えてくれた


真面目なあの人(七海建人)も亡くなってしまった。





ここ半年、乙骨くんとも会えなかったし、


大好きな同級生も停学で、心の拠り所が皆だったのに。






なんで、みんなは立ち直れてるの？


そうしなきゃいけないから？


なんでそんな考え方ができるの？


私が狂ってないから？


………頭は、正常(狂ってる)か。この中(呪術界)では。










ぼーっと、地下室の近くにある部屋のソファに座り、


さっきまで温かかったコーヒーをぎゅ、と握る。





ついこの前までカフェラテまでしか飲めなかったのに、


今はその甘ったるさに嫌気がさした。










こつ、こつ、と地下室から複数人の


足跡が聞こえてくる。





降りてきた人を見ると、


乙骨くん達だった。










……すごいな、みんな。





真希は弱さを感じさせない立ち振る舞いだし、


伏黒くんは普段と変わんない表情筋だね。





……虎杖くんは、少ししんどそうだけど、


顔に出さない努力をしてる。










「先輩、大丈夫？顔色、悪いけど」





『え？あぁ、大丈夫だよ、心配しないで』










虎杖くんが心配してくれた。





顔に傷跡が増えてしまった彼は、


どこか成長しているようにも見えた。










「…今日は、色々ありましたし


天元様のところに行くのは明日にしましょうか」





「あぁ、そうだね。


明日、朝から天元のとこに行って、


昼から秤のところに行こうか」










乙骨くんが、提案してくれた。





それを九十九さんは承諾し、


今日は解散となる。










悠仁は戻れないが、みんなは寮に帰って後は寝るようだった。





私が寮に戻ろうとすると、


乙骨くんが送るよ、Aさん。と言ってくれる。





眉を下げた彼の笑顔に、


長くなった前髪の影が濃く落ちた気がした。










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