１年生の見学授業の段 ページ10
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ー「伊作!!」
伊作「!!、先輩」
留三郎「もう痛くないか...?」
伊作「うん、...もう大丈夫!!」
柊羽「Aくんは謝ったのかい?」
『え、何で』
ー「君が掘った落とし穴でうちの子が落ちたのよ!!?責任取って頂戴!!」
ー「最近Aくん度が増してるわねぇ...」
ー「奥様もそう思います?私もなんですよぉ」
『はぁ.........あー、次から気を付けろよ』
柊羽「何で元凶がそんな上から目線なんだよ、可笑しいだろ」
謝れって言われても、ねぇ...?
俺はただ落とし穴掘っただけなのにさぁ。その落とし穴に落ちたのはコイツだろ。
俺は悪くない。決して悪くない。不可抗力だ。
ー「やぁねぇ、今の子はまともに謝れなくて」
ー「私達が子供の頃は謝らなかったら怒られてたのにねぇ」
『お前ら何歳だよ』
柊羽「こら、女性に年齢を聞くんじゃありません」
保険委員長「お前達は相変わらず仲良いなぁ笑A、次からは気を付けるんだよ」
「この学園にはまだ落とし穴に慣れてない子が居るんだから」
『...はーい』
はぁ.........今年の１年には絶対関わらないようにしよ。
関わったらろくな事が無い。
作法委員長「伊作くん、だったかい?」
伊作「はい...」
『ｹﾞ、委員長...』
作法委員長「私の後輩がすまないね。でもこの子は悪気があった訳じゃない。」
「もし良ければ、許してくれないかな。」
伊作「全然.........僕がもっと気を付けていれば落とし穴に落ちる事は無かったので...」
「先輩は悪くないです...僕がｯ、もっと気を付けていれば...」
『はぁ...あのねぇ、今過去の事言っても過去は戻って来ないの。だから、未来の事考えろよ。』
『「気を付けていれば」じゃなくて「此れからどうすれば」に変えんだよ、ガキ』
柊羽「相変わらずだねぇ、Aは。素直に慰めれないの?」
『伝われば良いんだよ。』
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作者名：霧-fog- | 作成日時：2024年2月17日 18時
