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簪選びの段 ページ13












仙蔵「いっぱい...!!」



ー「おや、贈り物かい?」



『はい、弟と姉上に似合う簪を』



ー「そうかそうか!!!じっくり見ていけよ」



『有り難う御座います』



仙蔵「A先輩、猫被るの上手いですね」



『あぁ...作法委員会は皆猫被るの上手いぞ』



仙蔵「そうなんですね...」






コイツに似合う簪............えー、



花言葉.........よく考えないとだなぁ...紫の花で...何か良い花言葉あったけ...






本人に聞いた方が早いと思ったが、此は俺が選ばねぇと意味ねぇもんなぁ






『お前、紫好き?』



仙蔵「え、まぁ......」



『そ』


『色々見るか......』






フリージア...確か憧れ...............此委員長に買っていくか。




何時も迷惑掛けてばっかだし。その礼も兼ねて。






『、!!此良いかも...』


『花言葉も大丈夫.........此にするかぁ...』



仙蔵「あ、良いの有りましたか?」



『有ったけど.........お前が気に入るか分かんねぇよ?』



仙蔵「別に良いです。先輩が折角選んでくれたんですから」



『なら、良いわ。ん』



仙蔵「有り難う御座います、A先輩!!」



『ほら、学園帰んぞ』






委員長の簪も買ったし...まぁ良いか。




てか、コイツ簪の意味分かってんのかな。意味が分からない相手でまだ良かったけど。






『只今戻りました』



作法委員長「お帰り。仙蔵、良いの選んで貰った?」



仙蔵「其がまだ見てないんです」



ー「焦らすねぇ、Aくん」


ー「A先輩早く見せてください!!」



『お前らで開けろ。ん』



作法委員長「相変わらず不器用だねぇ笑」



ー「其がAですよ」

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作者名:霧-fog- | 作成日時:2024年2月17日 18時

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