簪選びの段 ページ12
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作法委員長「A、街に出て仙蔵に簪を選んでくれないか?」
『えぇ...』
作法委員長「Aも１年の時選んで貰ったでしょ?」
確かに選んで貰ったけど.........
まさか俺が選ぶ側になるとは。少し予想していたが...伊座となると嫌だな。
簪...コイツにどんなのが似合うか...ま、ちょっとしたテストだな。
『はぁ...分かりました』
作法委員長「うん。仙蔵着替えておいで。勿論Aも。」
『はい、.........』
何で俺がガキの簪選ばないといけねぇんだよ。
...アイツに似合う簪かぁ.........紫の、なんだろ。
藤とか?...分かんねぇ.........取り敢えず見て決めるか。
仙蔵「、!!」
『遅れた。行くか』
仙蔵「はい、!!」
『...何か此れ欲しいとかあるか?』
仙蔵「特に.........自分は簪何て買った事が無いので...」
『そ............しょーがねぇ、なら一緒に選ぶか。』
仙蔵「!!、はい!!」
何でキツイ言葉で言ってんのに嬉しそうなんだよ。可笑しいだろ。
そう考えたら作法委員会に入ったのも分かる。悪趣味だな、コイツ。
『着いた......』
『小間物屋行くぞ』
仙蔵「はい、!!」
『...そんな楽しいか?』
仙蔵「自分家族以外と買い物行った事が無いので、...」
『そーですか。ま、はしゃげば良いんじゃね』
『ただし、迷子だけはなるなよ。怒られるの俺だから』
仙蔵「分かりました!!」
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作者名：霧-fog- | 作成日時：2024年2月17日 18時
