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西野さんに手を掴まれて駐車場に連れて行かれる
触れられた部分が熱くなって、それだけじゃなくて全身が熱を帯びて行く
ドキドキ心臓が止まらなくて、すごく不思議な気持ちになる
他の人とは違う、そんな気がする
「 送るから乗って 」
助手席のドアが西野さんによって開けられる
『 でも、』
そんなの急に悪すぎる、遠回りになっちゃうかも知れないのに
「 じゃあ、どうやって帰る気?」
『 それは、、 』
「 帰れないんやろ?じゃあ黙って乗れ 」
なんだろう、西野さんの強引な感じが全然嫌じゃなくて寧ろまたドキドキしてる
『 じゃあ、お願いします。』
カーナビに住所を設定してからは会話が一切なくなった
真剣な顔でナビをチラチラ見ながら運転する姿が新鮮でカッコよくて思わず見入ってしまう
… 横顔キレイすぎる
「 なに。」
ジッと見つめすぎたのか横目で見られて目が合ってしまう
『 えっと、すいません。』
「 そんな見られたら事故る、」
西野さんに怒られて仕方なく車窓からなんでもない風景を眺めてみる
見慣れた風景をどれだけ眺めたってなんにも面白くなくて、すぐにまた目線が横を向いてしまう
きっと無意識、いや意識はある、なんだろ本能的に
… かっこいい。
「 だから、そんなに見るな。」
『 え、すいません、つい… 』
また見過ぎてしまったのか西野さんに怒られた
でも西野さん、なんでそんなに耳が赤いの?
ちょっと、本当にちょっとだけど期待しちゃいます
… 期待?、、、私は何を期待してるんだろ。
「 あのさ、」
『 は、はい 』
突然声をかけられたから西野さんの方を向くけど、運転中の西野さんとは当然目は合わない
「 昨日、ごめん。」
昨日 …… あ、そっか。忘れてた
『 西野さんは何も悪くないんで謝らないでください。私の方こそ、訳分からない事ばっかり言って、本当にごめんなさい 』
「 ごめん、Aのこと勘違いしてたわ 」
初めて名前で呼ばれて、その瞬間、ドキドキが止まらなくて一気に顔が赤くなる
車内が暗いのが唯一の救い
多分、多分だけど、気づいてしまったかも知れない
… でもまだこの気持ちに気づきたくない自分がいた
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W.mooe(プロフ) - はじめまして!続きすっごく気になります( ´∵`)更新待ってます! (2017年11月23日 1時) (レス) id: 4c5034b68e (このIDを非表示/違反報告)
リン - はじめまして!西野くん大好きなんでとても嬉しいです!オリックスの小説に出会えて嬉しいです!更新楽しみにしてます!! (2017年10月1日 23時) (レス) id: 39877dc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - オリックス好きですが、小説が少なかったのでとても嬉しいです!更新楽しみにしてます(^^) (2017年8月21日 21時) (レス) id: d8b941a529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mimi☆ | 作成日時:2017年7月15日 1時