Side story : Ludo & Professor J.M - Four ページ47
一頻りバケツのお化けの振りをし終えた公爵はからからと笑って被っていたバケツを消すと、ルドにへと向き直り謝罪をした。
「……」
「すまなかったね、無理に付き合わせて」
「別に」
「……はははっ、貴殿も楽しんでもらえたようで良かった良かった」
一瞬観察するように見てきた公爵に、ルドも少しだけ表情をあえて見せたためにそのような回答を吐いていた。
多少は心を開いた振りをするのは、相手を信頼し掛けている現れを表すのに丁度良い。
あくまで腹の探り合いなのだがルドの方が何枚も上手なのだろう。
今日のルドの分の水を、ルドが当てがわれた空き家にルド自身も送り届けた公爵。
濡れ鼠な彼は他にも壊れたものの修理や村の見回り、子供達の勉学等あるためにルドとは別れた。
その背を軽く見据え、それから再度空き家だったものに入ったルドは再度周囲に誰もいないことを確認してから自身のサーヴァントに念話を入れる。
「教授」
ーーまったく、一方的に切るのは些か関心しないのだが？
「仕方がないだろう、彼を
ーーあぁ、英国紳士くんを
「あぁ。まぁ、途中で予定変更して多少関わりを持つことにしたけど」
ーー……本っ当に英国紳士くんが哀れで仕方がないよ、君のような者に目を付けられて。
同時刻、百貌のハサンと共に見回りをしていた公爵はくしゃみを一つをしていたとかなんとか。
話は戻してルドとそのサーヴァントのやり取りを進めよう。
ーーそれで？ 何が君の興味を引いたんだネ？
完結的に先程のバケツリレーの件を話すルド。
なお、公爵が転けた原因は少し試しのためにルドの得意魔術である植物を操作して足を引っ掛けていた。
その植物もすぐに枯れて風化したために証拠はない。
ーーいやいや、まずバケツリレーって何をしているんだい君。そんなキャラじゃないデショ？ まず子供達と戯れているだなんて、その子達の未来が私は心配なんだが？
「何か言ったかい？」
ーーいーや。……まったく、レイシフトしてからびっくりすることが多すぎる。いくらアラフィフとはいえ流石の私も驚くことが多い。
「どうやら、何かしら情報が入ったみたいだね」
ーーもちろんだヨ。あの名探偵くんの目を盗んで調べたさ。
バリトンの声が語る内容に、なるほどと彼は納得する。
どうやら、彼が求める回答でもあったらしい。
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翔べないペンギン(プロフ) - 爆死なうさん» コメントありがとうございます。そういただけますと大変嬉しいです。拝読いただきありがとうございました。 (2021年2月16日 8時) (
レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
爆死なう - 素敵な作品をありがとうございました。 (2021年2月15日 0時) (レス) id: baaad41788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2020年12月6日 18時
