家族を亡くした私を引き取ってくれたのはSKY-HIさんでした (ページ1)

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出会い１ページ1

「困ったわねぇ、」
「ほんとお気の毒だわ」

隣の部屋から話し声が聞こえた
私の目の前にはお父さんとお母さんが笑顔で撮られてる写真の遺影がある。もう二度とこの２人の笑顔が見れないと思うと涙が込み上げてくる。

私は誰に引き取られるんだろ、親戚とはあまり仲は良くないけど、こんなことを言われるのは悲しい
もう30分も親戚たちの話し合いは続いてる。

「ねえ、私は嫌よあの子を引き取るのは、もうすで３人いるんだから...」

「ああ、うちも駄目」

親戚とはあまり仲は良くないけど、こんなことを言われるのは悲しい
悲しい気持ちを隠すように、私はスマホを取り出し両親の写真を見返した

しばらく経っても話し合いは続いた

ﾊﾞﾝｯ

息切れしながら誰かが隣の部屋の障子を開けた
「ﾂすみません、仕事が長引いてしまって遅れました、」

(誰だろう、親戚の人かな)

隣の部屋だから私には誰なのかわからないし、声も聞いたことなかった
少し特徴的な声をしているから、知り合いなら一発でわかる

「光啓さんじゃないの！お久しぶりねぇ」
(みつ、ひろさん？聞いたことない名前だ)
「〜〜」

親戚たちの声が少し小さくなり、聞こえにくなった
みつひろさんがどんな人なのか気になって壁に耳を当ててみた

「お久しぶりです、遅れてすみません」
「来てくれたんだから、別に大丈夫ですよ」
「ありがとうございます、ところで誰がAちゃんを引き取るか決まったんですか？」
「全然まだ何だよね〜」

聞くんじゃなかった、
この人も私を引き取りたくないんじゃないかとネガティブな考えが頭をよぎってしまう
(やばい、涙が)
今年で高校生になるのに泣き虫な自分に呆れる

「あの、良かったら俺に引き取らせてください」

「へ、」
予想外の言葉に私は驚いた

「え、光啓さんが？」
声からして親戚たちも驚いているらしい

「瀬戸さんにはとてもお世話になりましたので、なんか駄目でしたか？」

「わ、私たちは何も問題ないです。」

「なら、良かったです。Aちゃんは今どこに？」

「たぶん、隣の部屋です、」

え、聞き間違えじゃないの？こっちに来るってこと？
私は泣いてるとこをバレないよう慌てて涙を拭いた

　