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彼女の笑顔。06 ページ6

。*






「お前、彼女の葬式行かなかったんだな。」






太一からの問い掛け。






「...今はもう、彼女じゃない。」






彼女じゃない。





自分で言ったその言葉は、情けなくも震えていたように思う。





「あっそ。それよりなんで行かなかったんだよ。」





「...太一には関係無いだろ。」





「どうせ、アイツの病気に気づけなかったことで自分を責めてんだろ。





 いつまで現実から逃げてんだよ。」





違う。そんなことない。





そう言いたかったけど、太一の言葉は図星だ。






何も言えなかった。





「自分責めんな。現実に目を向けろよ。」









「アイツは、お前が苦しむことなんて望んでねぇだろ。」









その一言は、俺の背中を力強く押してくれた。





。*

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作者名:雪飴* | 作成日時:2017年2月27日 17時

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