一緒に 何を 食べようか 【袋井満】

58　逆ナン ページ18

満「……俺、彼女待ってるから」

女「いいじゃーん♡彼女とかさ、来ないのが悪いんだし〜？ちょっと遊ぶくらい許してくれるって〜♡」

……面倒くさい人に捕まってるな…
デートで、ひとりでできるもん的なノリで満をおいて、一人でタピオカ買いに行って戻ったら満が明らかにバカっぽい香水臭い感じのDQNに捕まっていた。

『……あ、あの…』

満「…！A…」

女「あ、もしかして彼女？地味で暗そ〜！こんなんじゃ全然満足できないでしょ〜」

満「なっ……」

最近のバカってのは本当にバカなんだな。
彼女様が登場しても押し返して話し続けるのか。そうかそうか……

女「うわっ…！なにすんのよ！」

イラッとして手に持っていたタピオカをDQN女にぶっかけてしまった。

『…手が滑って』

女「はぁ！？絶対嘘じゃない！メイクも服も台無し！弁償してよ！！」

『……「彼女がいる」っていってるんだから潔く諦めたらどうですか？残念だけど私の彼氏は貴方達と並べない程度にはカッコイイので。……身の程わきまえろよ、どブス』

そう言い放ったAは、満の腕を引っ張ってヒステリックに怒るDQN女の間を通り抜け、人通りが少ないところまで歩いてから満を壁に追いやった。所謂壁ドンの状態になる。

『…どこか触られた？』

満「……サワラレテナイ」

『…嘘じゃない？』

満「……ウソジャナイ」

『………なんでカタコトなの…』

満「…本当は止めるべきだったんだろうけど、少しカッコイイと思ってしまって悔しい…」

満はAの行動が常識外れで、止めるべきだと思ったが、不覚にもときめいてしまっていたらしい。

満「……食べ物はもっと大切にしろ！」

今更ちょっと怒られた。

『……わかった…でも、触られてなくてもアレ(女)の匂いがついてるの、やだから…』

満「………じゃあ、部屋でデートにするか…」

変に目立ってしまったこともあり、デートは急遽Aの家に変更され、Aの気が済むまでイチャついた。

【番外】いずれはこのくらい距離が近くなってくれっていう作者の願望の現れ（こういうカップルって比較的別れにくいって友達が言ってたから…）→←57　禁止令

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す