52 風邪 ページ12
………ほら言わんこっちゃない。
満［風邪引いた。今日休む］
〚お大事にー〛
雨の中迎えに来て貰って、風邪引くよとか話していた次の日、満くんは案の定風邪を引いた。
昼休みに携帯で連絡を取り合う。お昼ご飯はクラスの
子と一緒に食べた。
満［看病来ないの］
満くんは帰り際に言ったことを覚えていたようだ。看病を要求してくる。しかも意外としつこい。
〚分かった。放課後行くね〛
諦めて放課後満くんの家に向かうことにした。
インターホンを押すと、美女が出てきた。どことなく満くんの面影がある。
美女「…はい」
『ふく…み、ち…えっと……お見舞いに来ました』
美女「ああ、満の？どうぞ」
『はい…おじゃまします』
美女「満！女の子が来てくれたよ！降りといで！」
『あ、あのっ…お気になさらず….』
美女が二階に向かって声をかけると、ドタバタと音を立てながら満くんが降りてきた。熱のせいか顔が真っ赤に染まっている。
満「A…なんで来たんだ！？てか姉貴が出るなよ！俺呼べや！」
美女はどうやら満くんのお姉さんらしかった。
こんなわかりやすく焦ってる満くんも珍しい。
姉「呼んでもアンタ寝てて来なかったじゃない」
満「起こせよ！じゃあ！」
そんなこんなで満くんの部屋。
満「……なんで来たんだよ…家知らねぇだろ」
『満くんから、看病来ないのって来たから…家は長広さんに聞いて…』
満「…………そうか…」
どうやら熱で頭がぼんやりしていて覚えてないようだ。私だけ真に受けて恥ずかしいじゃん。
ところで…
『満くん、顔見せて？』
満「無理」
『そ、そっか……』
満くんが布団に潜って顔を見せてくれない。布団を捲っても全力で拒否られた。
そんなに私に来てほしくなかったのだろうか。やはり、迷惑だったのだろうか。
満「ちげぇよ…その……」
『…？』
満「………好きな奴の前では、かっこよく居たいもんだろ」
案外しょうもない理由だった。いや、しょうもなくはないけれど、彼が気にする必要のない心配ではないだろうか？それに…
『私は、満くんが弱ってるところも見せてほしいし、いっぱい甘えてほしいと思ってるよ』
満「………」
満くんが布団から顔を出して私の手を控えめに握った。握り返すと、寄っかかるように抱きついてくる。
え、可愛い…可愛いけど…
『おっも……』
全体重かけてやがる。
満「風邪移したら看病してやるから我慢しろ」
結局、満くんが寝るまで我慢した。
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ミツノ(プロフ) - ジンジャエールさん» ありがとう御座います！最近、番長くんがいっぱい更新されるのでわっくわくです！こちらもやる気になりますね！可愛いだなんてそんな…ただ二人の空気が常春なだけなんじゃないかって気がします…笑でも、可愛いって言っていただけて嬉しいです！ありがとう御座います！ (2021年8月21日 22時) (
レス) id: 6e7852443a (このIDを非表示/違反報告)
ジンジャエール(プロフ) - 好きです……ミツノさんの子可愛すぎませんか……？めちゃくちゃ可愛いですめちゃくちゃ好きです…。それに対する不良くんまでもが可愛くてしょうがないです…… (2021年8月21日 22時) (レス) id: 312345e99c (このIDを非表示/違反報告)
ミツノ(プロフ) - 彰子さん» 初リクエスト！ありがとうございます！一線超えたお話ですか…面白いですね！いいと思います！二人の初夜(?)のお話、書かせていただきますね！色気が出せるように頑張りますので、お待ちください！ (2021年8月16日 23時) (レス) id: 6e7852443a (このIDを非表示/違反報告)
彰子 - 初リクエスト失礼します、二人が一線越えたお話を読んでみたいな、なんて…。一考していただけましたら幸いです (2021年8月16日 23時) (レス) id: 88a033b3be (このIDを非表示/違反報告)
ミツノ(プロフ) - 穂波さん» それは良かったです！皆さんの癒やしになれるよう、これからも頑張りますね！ (2021年7月7日 20時) (レス) id: 6e7852443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミツノ | 作成日時：2021年6月2日 10時
