好きすぎて忙しい。【Bs39】

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38「池ちゃんごめんな〜」


39「ぜんぜんっす！」



涼斗さんはAちゃんを抱きかかえる。
起きるかと思ったけれどAちゃんは少し顔をしかめただけで目は覚まさなかった。



38「池ちゃんも俺の車乗ってく？」


39「いいんすか！ありざーす！」


53「じゃあね！ 涼斗もありがとう！」


31「気ぃつけて帰りや〜」



3人で涼斗さんの車へと向かう。



38「池ちゃん助手席で、Aは後ろでいい？」


39「あ、全然なんでもっ大丈夫っす」


38「じゃあそれで頼むわ」



Aちゃんが眠ったまま車は走り出す。
俺も涼斗さんも静かにしておこうと話さないから車の中で聴こえるのは小さな音でかかった洋楽だけ。


角で車が曲がったときにAちゃんは目を覚ました。



「ん、車、、？」


38「ああ、やっと起きた」


38「Aが寝たから迎えに来て、今は家帰ってるとこ」



涼斗さんはちらっと鏡で後ろの席を確認する。



「え、ごめん。 お兄ちゃん予定無かった？」


38「俺に謝るより今日一緒に飲んでた人らに謝って」


「陵真くん、ごめんね」


39「全然ええよ、！」



寝顔見れたしなあ、なんて思いながら返事をする。



「お兄ちゃん、私陵真くんと仲直り出来たよ」


38「みたいやね、様子見てたらわかる」


39「すんません、心配おかけしました」


38「いや池ちゃんごめんな、Aが元はと言えば悪いやろうし」



そう言って一緒に謝る姿は兄っぽい。
涼斗さんってめっちゃお兄ちゃんって感じするよなあ、妹にも好かれててものすごくいいお兄ちゃんですって感じ。

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