好きすぎて忙しい。【Bs39】

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53「気持ちは分かるけどさ、」


53「出ていくよりここは任せる方がいいと思う」



いや、なんで？
椋さんとAちゃんはどういう関係なん？

そういや俺、Aちゃんの交友関係なんも知らへん、、



53「きたちゃんとおおたまる高校同じだから、繋がりあるし」


53「ここはおおたまるに任せた方がいいよ」


39「え？そうなんすか、、！」



全然知らなかった、衝撃の事実。
そういや兵庫の高校じゃないみたいなことは言ってたけど天理やったんか。



53「なんとなく知らなさそうな気はしてたけどやっぱり」


39「もっと早く言ってくださいよ」


53「別に言うタイミング無かったでしょ」



確かに、と心の中で納得する。



53「ここはちょっと俺ら先輩に任せてみてよ？」


39「え？」


53「2人でご飯行って無理だったんならさ、」


53「今度は4人で行ってみる？ 池ちゃんきたちゃんおおたまる俺で」



まさかの提案だった。
もう一度、もう一度だけでもAちゃんと話せるのなら、



39「行きたい、です」


53「ん、まあじゃあまた決まったら連絡するわ」



今度こそは仲直りしよう。
もうあんなに酷いことは言わない。


決意を胸に、Aちゃんのことを考える。


高校、天理やったんや。
なんで天理にしたんやろう、椋さんとは時期被ってる？


ああ、被ってるんか。
野球部マネっていうのも言ってたっけ。


いいなあ、俺ももっと早くAちゃんと出会いたかった。
こんなめんどいこと考えんでいい、高校生の時に出会いたかった。


大人ってめんどいなあ。

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