好きすぎて忙しい。【Bs39】

テンションコード ページ31

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you side


あの日からも仕事のために京セラや舞洲に通う日々が続いている。
陵真くんの姿も見かけるけれど挨拶すらしなくなっていた。

ずっと私の心は曇り空で、仕事にもいまいち集中できない日々。




31「浮かない表情のきたちゃんの話を先輩が聞いてあげましょう」




そう言って突如現れたのは高校の先輩である太田さん。
私が陵真くん以外で気軽に話せる選手である。




「なんですかちょっと上から目線ですね、」


「でも、ありがとうございます」


31「お？話す気やん。 場所移動しよか」




2人で人気の少ない場所へと移動する。



31「で？池ちゃんとは仲直りできてないんですか？」


「知ってるんですか」


31「まあ何となく？風の噂で？あ、rumorで？笑」


「しょうもないこと言わないでください」



まるで英語を覚えたての子供のような冗談で茶化す太田さん。
面白くは無いが少し話しやすくなってきた。



「陵真くんに仲直り必要ないやろって言われたんです」


「まさかそんな風に言われるとは思ってなくて、」


31「池ちゃんそんなこと言ったんかー、、」



話してるとやっぱりしんどくて涙が出てきそうになる。
目の奥がぐわーっと熱くなって声が震えてくる。



31「きたちゃんはほんまは仲良くしたいやろ？」


「はい、ほんとは仲良くしたいし、話したいんです」


「ほんとはこんな風になりたくなかったんです、、！」



太田さんの前で泣きたくなかったのに涙が溢れて来てしまった。
太田さんはそんな私の背中をさすってくれた。

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