好きすぎて忙しい。【Bs39】

フリクション ページ27

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池ちゃんと舞洲から車で行くことになった。
車ってことは2人きり。
心臓がどくんどくんとして今からもう私の体力と精神は限界だ。



39「お待たせ、！」


「あ、」


39「寒いし早く車入ろっか？」



久しぶりに話した陵真くんは優しくて、心が少し苦しくなった。



39「助手席やけど良かった？ 俺の隣、いやじゃない？」



気を使ってくれているからかいつもより優しくて、こんなに優しい人にひどいことしたなあ、とまた心が苦しくなる。



39「俺さ、結構寂しくてさ、笑 宜保さんのおかげで今日話せるんすごい嬉しい」


39「Aちゃんが今思ってること、なんでも言っていいから、気が向いたらでいいし、自分に教えてくれへん？」



丁寧な言葉選びをしてくれている陵真くんに私は頷くことしか出来なかった。





39「どうする？ お酒飲む？ 俺はAちゃんに合わせようと思うねんけど」


「うん、どうしよ、」


39「お酒飲んだ方が話しやすい？」


「いや、ない方が話しやすいかも。 ソフトドリンクでいい？」


39「いいよ、合わせるって言ったやん笑 俺じゃあスプライト頼むわ」


「私は烏龍茶にするね」


39「おっけ。俺店員さん呼ぶわ」



すいませーん、と手を挙げて店員さんを呼ぶ陵真くん。
店員さんに飲み物といろいろつまめる軽いメニューを頼んで、その度に合ってる？と目線を合わせてくれる。
優しくて優しくて、それが私にとっては辛かった。

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