好きすぎて忙しい。【Bs39】

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39 side


宜保さんにご飯に誘われた。
2人でご飯は座談会後の時以来になる。
最近Aちゃんと話してるのも見かけるし、少し複雑な気分。
でもなにか聞けるかも、と期待して俺はOKした。



俺の名前で予約してるから！


宜保さんは球団の方にちょっとした用事があったみたいで遅れるという連絡が来た。
軽く飲むだけだから行き当たりばったりかと思っていたのに店を予め決めていたり、予約をしていたり、なにか改まった話があるのだろうか。




53「ごめん、待った？」


39「いや、ぜんぜんっす」


53「よかった〜」



俺が最近気分が沈んでいることは知っているだろうにそれとは対照的にどこかのほほんとした雰囲気の宜保さん。
誘った理由が知りたくてつい尋ねる。



39「なんで今日誘ってくれはったんですか？」


39「ちょっと飲むだけかと思ったらしっかり計画？立ててはりますし、、」


53「うーん、まあ理由がないとは言えないくらいのこと」



53「とりあえずなんか頼も？ お酒ないとなんか話しにくいわ笑」



宜保さんに従ってお酒を頼む。
乾杯をして落ち着いた頃にもう一度尋ねた。



39「俺を誘ってくれはった理由ってなんですか？」



もうアルコールはふんわり頭に回っているけど真剣な目をして尋ねる。



53「きたちゃんのことでさ、話したいことがあって」



名前を聞いた時、どくん、と心臓が鳴った。

最近2人は仲良いし、付き合い始めましたとかそういう報告？
そんなのの為に俺の事呼ばんといてよ。

2人のこの頃の様子を多少は目撃しているからこそ俺は緊張して身構えた。
宜保さんはゆっくり話し始める。



53「なんか、あったんでしょ？」


53「ちゃんと2人で話したの？」



俺が思っていたのとは全く違う言葉だった。



39「え、？」


39「話してないです。というか、話せてないです」


53「まあ知ってたけど。きたちゃんが話そうとしてないもんね」


39「そうっすね、」

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