好きすぎて忙しい。【Bs39】

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31「今日きたちゃん来ると思います？」


0「分からん」



Aちゃんの話だ。
なんだか名前を聞くだけで少しブルーな気分になる。
いやでもたまたまかもしれないし、気にするな。
今日聞いてからじゃないと、Aちゃんと話してからじゃないと、本当のことは分からないだろ。
そう思ってもAちゃんのことは考えてしまうし、Aちゃんの話をする椋さんと遼人さんの話し声は耳に入ってくる。



31「まあはるさんが知ってるわけないですよね〜笑笑」


0「なにその言い方。俺だってきたちゃんと仲良いし」


31「そんなん言って〜笑 絶対僕ら池ちゃんには叶わないっすよ笑」



そうだ。Aちゃんのことを名前で呼んでるのは涼斗さん以外だと自分だけやし。
自分が絶対いちばんAちゃんと仲が良いと思う。
付き合いはそんなに長くないけど、なんでも話せる関係性のはず。



0「そんな事ない。俺きたちゃんと仲良いもん。けど池ちゃんなら来るか知ってる気がするな〜」


0「池ちゃーん！」


39「なんすかー？」


0「きたちゃん今日来る？」


39「すいませんけど知らないっす！！！」


0「さすがの池ちゃんでも知らんかー」


39「なんかすんませーん笑笑」



こんな時でもさすがのって付いてるのが嬉しい。
女の子と仲良くなる自分なんて今まであまり想像できなかったし、こんなに大事な女の子ができるだなんて思ってもみなかった。
だからこそ、今の状況が辛い。
もしかして、俺Aちゃんのこと気になってる？好きになってる？



38「おはようございまーす！！」



色々考える俺を制止するように涼斗さんの挨拶が聞こえた。



39「涼斗さん！おはようございます！昨日はいっぱいDMしてすみませんでした！」


38「別にええで、なんも力になれんくてごめんな」


39「全然大丈夫です！ありがとうございます！！」


38「Aなら一緒に来てるからもうそろ来ると思うし話すんやったら話してみ？」



そう言われた瞬間、俺は涼斗さんが来た方に向かって走り出した。

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