好きすぎて忙しい。【Bs39】

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39 side


家でゆっくりとインスタを見ていたら自分のフォロー欄の数が少なくなっていることに気がついた。
誰かをリムった記憶は無いから、間違えて誰かを外してしまっていたら、先輩だったらまずいな、と思い自分のフォロー欄を漁る。


そうすると、そこには大事なあの子のアカウントが無かった。
LINEは持ってるけど、直接AちゃんにLINEをするのはなんだか気まずいし、でも俺からのフォローもAちゃんからのフォローもその両方が消えていることに違和感を持った俺はどうするべきか考える。


考えているうちに何故か思考は悪い方へと傾いていく。


ブロックされてる？
俺がなんかした？
もしかしてきらわれた？


嫌な想像ばかりが頭の中をめぐってそれがまた悪い方へと自分を引っ張っていく。


そうだ！涼斗さんなら、、！
助けを求めるように涼斗さんにメッセージを飛ばした。



39"すみません！急に連絡して！！"


"Aちゃんにインスタ外されてて、お互いフォロー外れてるからなんか変やなって思って！！"


"心当たりとかなんかありますか！？"


"自分Aちゃんになんかしましたかね？"



気になって仕方なくて一気に何通も送る。
悪いことばっかり考えてしまう頭の隅っこで涼斗さんには関係ないことなのに申し訳ないなあと思いつつ返事を待った。



38"俺には分からんわ"



涼斗さんからはたったその一言だけが返ってきた。
それが本当なのか、知っていて自分で解決しろという意味を込めてなのか、俺には分からない。
でも涼斗さんに聞くんじゃなくて自分で解決しなきゃだよな、それが一番だよな、と納得した。


明日は舞洲で練習をする日。
きっとAちゃんも仕事で来るだろう。
そう思って明日会ってどうしようか考えたが、悪い方にしか考えられない。
あんまり嫌な方には考えないようにネトフリを開けてソファにもたれかかった。

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