クソ兄貴のクセに 【名前変換オリジナル】

第２話 ページ3

貴｢そっ……その声は…｣


私がいつも嫌でも聞いてるその声は…！


(人1)｢よぉ、A｣


全然、｢よぉ｣じゃねェェェェ！！


(人1)｢いや〜、知らなかったよ。実の妹がか弱いなんて事｣


貴｢…いっ、いつからそこにいらっしゃったのですか、お兄様｣


(人1)｢さぁな？……はぁ、45点。これはまた面白い点数で｣


貴｢ちょ、勝手に見ないでよ！｣


こ、この野郎ォォォ！

勝手に人の点数見やがってェェェェ！


(人1)｢どうせ後で見るんだし、今見ても変わりねーだろ｣


貴｢うっ｣


(人1)｢お前今から頑張らねーと、高等部上がれねーぞ｣


貴｢うぅっ｣


(人1)｢あ、留年したいんなら別に構わないけど｣


貴｢誰がしたいかァァァ！｣


(人1)｢あ、違うの？いつもそんな感じの点数取ってくるからよ。てっきり進学したくないのかと｣


貴｢好きでこんな点取ってないっつーの！｣


(人1)｢はぁ。お前だけ再試だったりしてな｣


貴｢えぇ!？ま、まさかそんな…｣


先生｢あ、そうだ。(人2)、お前だけ明日再試な｣


嘘だろォォォ！！

つか、このタイミングで言うなよォォォ！

この悪魔(人1)の目の前で何言っちゃってんの先生ぇぇぇ！


貴｢マ、マジすか…｣


(人1)｢ほぅら、言わんこっちゃねー｣


ニヤニヤと笑う兄の姿。

これ、すごいムカつく。

チ、チクショォォオ！


(人1)｢ま、後は頑張れ、[か弱い]妹よ｣


な、なんつー皮肉…！


貴｢もぉーっ！何しにきたんだよーっ、あのクソ兄貴ィィィィ！！｣


なんなんだよっ、あの毒舌兄貴！

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