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#16 ページ16

健人さんをなんとか座っているよう説得したわたしは、改めてキッチンに立ち、朝ごはんを作ることにした。

あ「うわっ!すごい!」

炊飯器の大きさもすごいけど、中に詰まってるごはんの量もすごい!
一升はあるんじゃないかな?

淳「すごいやろ?うちは食べ盛りの男ばっかやけな」

あ「淳太さん。おはようございます!」

呆気にとられていて、淳太さんが来たのに全く気づかなかった。笑

淳「朝食の手伝いしてくれるん?」

あ「あ、はい…淳太さんも?」

淳「まーな、いつもは俺がするんよ。でも、この量やから手伝ってくれるのはありがたいわ」

なるほど、じゃあこのお米を仕込んだのも淳太さんなんだ。

淳「今日は、オーソドックスにご飯と味噌汁に卵焼きやけAちゃんは味噌汁してもらってもええ?」

あ「わかりました!」

さっそく、お味噌汁作りに取り掛かる。
10人前くらいのお味噌汁を作るのは初めて。

冷蔵庫の中を見て、具に使えそうなものをチョイス。
(お豆腐とネギでいいかな?っとダシは…)

あ「あの、ダシってどこにありますか?」

淳「ん?そこに鰹節があるやろ?」

(かつおぶし…?)

つまり、淳太さんは鰹節でダシを取ってるんだ…!…ごめんなさい!
わたし、顆粒状のダシを使ってました。というわけで、今日もそれでやらせてもらいます。

と、心の中で淳太さんに謝った途端…

あ「…っ!?」

?「アレンジ…じょうずやな」

首筋に指の感触。はっとして振り向くとそこには…。

あ「あ、あの」

淳「ああ、まだ紹介してなかったな。勇太のすぐ上の兄で、流星や」

そういえば、昨日仕事とかであいさつできなかった人がいたっけ

あ「初めまして」

流「おん」

あいさつをしても、流星さんは興味深げにわたしの髪の毛を触っている。

あ「あの…」

流「…いい髪質やな。でも広がりやすいけん今度ええトリートメント教えたる」

あ「は、はぁ」

この人は?わたしがきょとんとしていると。

淳「ごめんな。流星は美容師やねん」

あ「ああ…なるほど」

流「髪の悩みやったらなんでも言って?」

流星さんはそう言い、そのままふらーっとキッチンから消えていった。

なんだかマイペースで、天然で不思議な人…だな。

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関西 love - 理彩さん» ありがとうございます!これからたくさん更新できるよう頑張ります!! (2015年5月22日 23時) (レス) id: 3717536447 (このIDを非表示/違反報告)
理彩 - この小説すごく面白いので大好きです。更新楽しみにしてます。 (2015年5月22日 20時) (レス) id: 8d0c511a57 (このIDを非表示/違反報告)
関西 love - 元太さん» すいません!早く更新出来るように頑張ります!! (2015年5月20日 20時) (レス) id: 3717536447 (このIDを非表示/違反報告)
元太 - 続きを書いてくれますか? (2015年5月20日 19時) (レス) id: 86f5fa1c01 (このIDを非表示/違反報告)
関西 love - 遊彦さん» 原作を少しアレンジしてみました! (2015年5月17日 16時) (レス) id: 3717536447 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:関西 love | 作成日時:2015年5月16日 19時

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