ブラザーズコンフリクト

#12 ページ12

淳「っと…仕事でおらんのを抜かすと、これで全部やな」

淳太さんが締めようとした途端、
バターン！と大きな音を立ててドアが開く。

？「ごめん！お、遅くなった！！」

淳「ああ、1人残っとったな」

あ「あっ！」

わたしは、部屋に飛び込んできたその1人を見て思わず叫んでしまった。

あ「大毅くん！？」

大「えっ！？なっ…！なんでA…っ！？」

それはこっちのセリフだよ！
なんで大毅くんがここに！？

紫「なになに？知り合いなん？」

わたしが口をぱくぱくさせていると、紫耀さんが聞いてきた。

あ「し、知り合いというか、その、同じクラスで…！」

そ、そういえば！
(朝日奈って名前！！)

わたしってばどうしてそこでピンとこなかったんだろう！？

紫「えー！同じクラスなん？それはビックリやなー！」

淳「紫耀。大毅には事前に伝えとけって言ったやん…」

淳太さんが言うと、紫耀さんがわざとらしく笑った。

大「くそーっ！紫耀、お前、わざと黙ってたな！？」

紫「わ、わざとなんて人聞き悪い！」

大「お、俺は認めんで！同級生がキョーダイとかありえへんやろ、フツー！」

わめく大毅くんのおデコを、健人さんなニヤニヤしながらつついた。

健「とか言っちゃって、ホントはうれしいんじゃないの？こーんなカワイイ子がキョーダイでさ。学校で自慢できるじゃん？」

大「ばっ、バカ言うなよ、健人！誰が言うかっ！言うわけないやろ！」

あ「っ…！」

な、なんだか全否定されているけど、そこまで言うことない気がするのはわたしだけ？

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