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蓮「俺にまで気を張らなくていいんだよ」
蓮の暖かい腕の中に収まると、不思議と頭の中にあった絡まった毛糸みたいな不安や恐怖が解けていく。
亮「ほんとはね、すっごく怖い。きっと、あの人と同じこと思ってる人はいっぱいいる」
蓮「そんな……」
亮「いつも思うんだよね。今日この仕事でミスしたらもしかしたらもう仕事来ないかもって。面と向かって言われちゃったらさ、もっと怖くなっちゃった」
自嘲するように笑ったら、蓮はそっと俺の頬に触れた。
蓮「そういう時は、笑わなくていいんだよ？」
いつも笑顔で優しくて頭が良い優等生。
それは昔から言われ続けた言葉。
いつの間にか、ホントの笑顔の中に固い仮面が混じるようになった。
嫌だって言うのが苦手で、断った後を考えたら怖くて逃げて。
そんな日々がゆっくり確実に育てた固い仮面。
この世界で蓮は、我が家の兄弟たちは、そっとその仮面を外してくれる。
外したって、笑って許してくれる。
やっと呼吸が出来た気がして、力が抜けて蓮にもたれかかった。
蓮が背中を優しく叩いてくれて、そのリズムが心地よくて、久しぶりにすんなりと眠りにつけた。
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ちぇろ(プロフ) - それぞれの想いを感じてうるうるしてます。更新ありがとうございました！ (2023年2月17日 6時) (
レス) id: 84d56b057b (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ(プロフ) - 久しぶりに読み返しにお邪魔しました。大好きなお話です。続きが読めたらうれしいです。 (2022年12月26日 11時) (レス) @page17 id: 84d56b057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2022年8月9日 22時
