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二十話 ページ22

そして俺はその後仕事がどんどん増えていった


前まではどこに行っても天馬と同じ仕事ばかりだったけど、最近はソロの活動が多くなってきた


逆に天馬は劇団を優先させ、仕事をする日が少しずつ少なくなっていった

でも、毎晩寮で天馬と何があったか、など話しているから、前よりも一緒にいる時間は減ったけど寂しくはなかった


そんな中、久々の休日


俺は劇団員全員も休みだと知っていたので、久しぶりに天馬とどこかに出掛けようかと思い声をかける


「天馬!久しぶりに遊ぼうぜ!」


天馬「…!す、すまん…今日は仕事が入ってて…」

天馬は肩が跳ね、驚いた様な顔でこちらを見る

「あ、そうか、ごめんな…」


といい会話が終わる。


することもないし、自室に戻りながら考える


そうだ。一応天馬も俺と同じ俳優。この事を忘れていた…

でも、寮で話すときもずっと疑問に思っていたけど


あのとき…


俺が倒れてしまったとき以降から

俺が天馬に話しかけるとさっきの様に

肩を跳ねさせたり顔が異常に赤くなったりするときがある。


なんでだ…?と疑問に思いながらドアを開け

特に興味もないがリモコンでTVをつける


するとそこにはいつ撮ったのかは分からないが

天馬が映画宣伝のためにバラエティ番組に出ていた

天馬の隣にはヒロインの女優さんがいて

異常なほど天馬とくっついていた


…は?

なんでこんなくっついてるの?

確かにこの子、顔はとても可愛くて胸も大きく、体も華奢でモテ要素の塊だ。

それに俺も前まではこの子の事を可愛いと思ってたけど…

でも…天馬の体にぎゅっとくっつき、

恐らく天馬の視点から見たらとてもくっついていて、その豊富な胸が押し当てられているのだろう。

それから露出多めの服に上目遣い

傍から見たらあざとい。と思うのかもしれない

でも、男ならあんな可愛い子に体をくっつけられて

如何にも誘っているような服、それから上目遣い

こんなことされて正気でいられる奴がいるのだろうか…?

その証拠に天馬も笑ってるし


でも、何故か俺はそんなこと微塵も思わなくて


もの凄い嫉妬心でいっぱいになった。



それから、ようやく気づいた



俺は、天馬のことが好きなんだと



でも、こんなことも気づいてしまった



俺の初恋は







絶対に叶わないんだと
 
 

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おれんじ(プロフ) - 瑠音さん» ありがとうございます!更新は凄い不定期ですが頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします! (2017年8月17日 22時) (レス) id: 416e989416 (このIDを非表示/違反報告)
瑠音 - この作品好きです!天馬くん可愛すぎかぁ…!これからも更新無理せず頑張ってください♪ (2017年8月15日 1時) (レス) id: 378d6e79f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれんじ | 作成日時:2017年7月14日 16時

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