【A3！】これが所謂トリップか 【皇天馬】

十六話 ページ18

それから俺は荷物を纏めて寮に来た。


因みに部屋は倉庫を掃除して開けてくれるらしいです。


それから俺は談話室をぼーっと掃除していた


今、思い出したけど、一つ不安に思うことがあった。


天馬は舞台にトラウマを抱えている。


そう。原作でも言っていた通り、
小学生の学芸会のとき、天馬がフリーズしてしまった、ということ

あの学芸会の後は散々だった。

やっぱり、天馬は演技に自身があって、
オレ様で、負けず嫌いで…

そのせいで、他の子…特に男子からは嫌われていた

俺はその劇には出ていなかったけど、
学芸会の練習のときも他の子にダメ出しをたくさん出していたから


天馬がいないところでとても悪口を言われていた。


でも、その悪口を聞く前に
劇が終わったあと、天馬からたくさん聞いた

映画とかドラマは最高のカットが取れるまで何度でもやり直せるけど、

舞台で見せれる演技はその時その時一度だけ
学芸会の本番前、それを意識したら急に怖くなった…って


凄い泣きながら話してた。

今まで、天馬は学芸会だからって手を抜いた練習をした事が無いことも知っていた


だから、凄い悔しかった。


カッとなった俺はそいつらを掴みかかったりして、怒られたんだけど…(笑)


話が逸れたけど、その事が原因で今まで舞台を避けてきたのに急に舞台に出ても大丈夫なのか…？

という話


…あれ、何でだ…？

いや、俺この先の話知ってるよな…？


だって俺、前世A3はしっかり春から冬まで読んだし、ランクもとっくに100は超えていた

忘れないように何回も読み返した。


…でも、忘れてる


思い出せない…


これから先を思い出そうとしても凄い頭が痛くなって…


頭は痛いけど必死に思い出そうとしていると…


天馬「…京希？顔色悪いけど、どうした？」


「…あれ、天馬…？」


俺は頭の痛みを無視しながら天馬の方に目を向けた瞬間


目の前が真っ暗になった

十七話→←十五話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す