離れてもらっていいですか？？【苺】

・ ページ15

……は？？？？


いやいやいや、まてまてまてまて

そーいう問題じゃないでしょーよ、何いってんだこの変態。



『そーやって他の人にも言ってるんですよね？』


さ「うーん…
　 正直、そこまで感情込めてないんだよね」



感情を込めてない？？
そんなことがあっていいの？？

少なくとも有名人なんだよね？

気持ち込めて言わないでどーすんの？



さ「好きな子にしかそーいう言葉は言いたくないよ、俺だって」



有名人でもそーいうのはちゃんと考えてるんだ…



『じゃあ、言わなければ良いじゃないですか』


さ「それだとファンの子達がなんか言ってくるじゃん？
　 好きとかまったく言ってくれないのなんで？って」


『それはそーですけど、私個人に言う必要あります？』


さ「あるよ
　 Aちゃんのこと気に入ったし。1人の女の子として」


『……。』



言葉が出ない。
気に入った？私を？なんで？

会ってまだ1日も経ってないのに？


有名人の考えてることってよくわかんない。



さ「……ふっ笑」


『……？？？』


さ「ごめんごめん笑
　 あまりにも困ってる顔してるからつい笑」


『…からかわないでもらえます？』


さ「ごめんごめん笑
　 まあ、気に入ってるのはほんと。」


ほんとなんかい

いやまってほんとなの！？どーいうこと！？



さ「だからさ、俺とデートして！お願い！」


『いやいや無理ですよ？』


さ「そっかあ…
　 じゃあ、俺がAちゃんのことを好きにさせるまでだな！」


『そーいうことじゃないですからね？』


さ「いつデートする？明日？」


『しません。それに明日も平日です』


さ「ズル休みすればいい」


な「さとみくん？？」


さ「あ、はい」


な「進んだ？？」


さ「もうそろそろ終わるところです」


な「ちゃんと、やってね？？」


さ「すいませんでした。」


このアホ毛、今日から組長だな、うん。


な「Aちゃんもさとみくんのことなんて無視していいからね？」


『スルースキルを身に付けます。反応したのが悪かったです』


な「そうそう偉い偉い！じゃあ会計よろしくね！」


『…この変態ばか』


さ「そんな事言わないでいーじゃん」


『もうスルーします』


さ「酷い！スルー反対！」


………。


さ「聞こえてるでしょー？」


『はやく計算してください、それまで絶対話しませんから。』


さ「即終わらせてやる。
　 見てて！俺のかっこいいところを！」


『だっさい』


さ「おい！」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す