太陽の沈まない国 ページ50
彼は砂浜に座りながら 海を眺めて
こちらのことなど見向きもせずに 言い放つ。
｢俺は アイツが昔から嫌いやで｣
眩しいほどの夕日は 私たちの影を濃く形作った。彼の表情は 忌々しそうに歪む
波が寄せては引いていく
｢でも、だとしても...俺は、“あの女”の言いなりなんてごめんやで。
ソイツの手の内なんて虫唾が走る｣
初めて見せられるような、本当の彼の表情は
普通の人間のように自然に歪んだ。
海が、彼を人間にしているのかもしれなくて
どこか安心していた。
でも彼の話がよくわからない
｢あの、女...？｣
彼は亡霊のようにこちらを見る。
輪郭の黒々とした暗い蔦色の瞳が捉えた。
｢俺にとっちゃ魔女みたいなもんや。
......魔女狩りの時代に 俺の前に現れてこう言った
『彼奴と 戦え。さもなくば お前は未来永劫、あの輝きを取り戻す事は無いだろう』ってな。
絶頂期 迎えた後にそないなこと言われたらへこむけど。
よくよく考えたら 変な話やで。
なにか仕組まれてるような 変な感じやんな
お前は急に現れるわ、
彼奴と関係してるとかな。｣
愚痴をこぼすように 本来の彼を垣間見たようだった。
ため息をつく彼の横顔は 呆れ混じりに冷めた顔になっていた。
｢なぜそんな話信じるのですか
......アントーニョさん｣
すると彼は私を見た
｢自分が信じる神様に 告げられたら
信じないんか？お嬢さんは｣
｢か...かみさま？｣
キョトンとしてしばらく かみさま？をかんがえているとアントーニョさんが疑心に満ちた顔でこちらを観察していた。
｢おるやろ？...まぁ宗主の教えに従ってるかもしれへんけど お前の家とかで元々あったモンとかあらへんの ｣
｢えぇと......私の家は 女神様でした、たぶん｣
｢なんやねん... 多分って。
お前は信じとらんのかいな。まぁどーでもええけどな｣
そして立ち尽くす私の方へ彼は 砂浜から立ち上がり、歩いてきた
｢せやから、お前に命令がある。
俺がこないな真似しとるんは、俺の信じる神のお告げ が何を意味しとるか知りたい。
せやけど、あれを言ったのは俺の神やなかった。
どこぞの女神で。
そんな胡散臭い話、癪に障るやろ。
俺が 惑わされてんのかとも思う。だから＿＿
ここにお前を呼んだのも、都合がええからや
俺がおかしくなったら 俺を止めろ。
だから この際やろ？今日 話してやったんはその為やで｣
彼は親指で自分の首を切る真似をした
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葵 - アーサーがかっこいいよぉぉぉぉ(( すみません取り乱しましたw (2015年12月7日 19時) (
レス) id: 9482af0798 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！これからもどうぞ、よろしくお願いします！！ (2015年10月30日 23時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - アーサーかっこいい///続き楽しみにしてます！ (2015年10月30日 17時) (レス) id: b03ebc546b (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - イギリスさん» いえいえ！いつも感想ありがたいです！！ アーサーさんは格好良いイメージが強過ぎて…。楽しんで頂けて嬉しいです(*⌒▽⌒*)これからも頑張りますね！ (2015年9月23日 20時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - 更新ありがとうございます！！コメント遅くなり、すみません！！アーサーさん、もうかっこいい…！！台詞とかやばいですね！！鼻血が…！！これからも頑張ってください！！ (2015年9月23日 16時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輝夜 | 作成日時：2015年4月6日 15時
