Endlessly:4 ページ40
今まで疑問にも思わなかった
いや____思うべきだったのかも知れない。
私はなぜ、あの場にいて
彼はなぜ、私を拾ったのか、を。
彼はなぜ、あの場にいたのかという事も。
「……」
「何もされてはいませんか?……
俺達は命からがらなんとか難を逃れてここまで来ました……
ある人が Aさんが囚われていると教えてくれたおかげなのですが...」
「ある……ひと?」
「はい……!
俺達を助けてくれた人でもあります。 」
「でも……囚われてはいないの……
寧ろ……何ていうか、彼が私を助けてくれたの」
彼らの赤い目は疑心に満ちた。
あの人 とやらが、こちらとしては謎だったが...
「助けた……?あの金髪男が、ですか?
あの人は そうは言ってはいませんでした。
……何でしょうか…どういうことだろうか」
「みんな、その……ここまで私の為に来てくれて
本当にごめんなさい……
あと、弱い国でごめんなさい。
私が強ければこうはならなかった
……だから、また
……私たちだけになっちゃったけど
あの荒れてしまった土地を回復させていくの、
手伝って下さい……
それでまた、みんなと一緒に暮らしたい」
みんなまだ混乱したままここまで来たんだろう。
そして、知らない誰かの噂話を耳にここまで来てしまったのだろう。
そうだ。
そう思ったのに
「大丈夫ですよ、Aさん。
心配しなくたって、俺達の家はあの人___
アントーニョさんが保護して下さっていますから。Aさんも彼に守って頂けます! 」
アントーニョ。
アーサーの口から聞いたことのあるその名前は
西の覇者とも言われ栄華を誇った時代もあったとかで...
それにしても、何故そんな大国が絡むのか
あの人が彼だということなら、
何故アーサーを……悪役のような言い方を?
「……えっ……と」
予想打にしない言葉に、何も言えなかった。
知らない大国と、彼らがその大国に吹き込まれた非現実に____
アーサー...これは、なんなの?
私には自分の弱さを恨む事しかできないよ……
次第にその赤い目の彼らの目が
私を感情のこもらない瞳で見詰めているようにも感じた。
…………すると、後ろからアーサーの
私を呼ぶ声が聞こえた。
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵 - アーサーがかっこいいよぉぉぉぉ(( すみません取り乱しましたw (2015年12月7日 19時) (レス) id: 9482af0798 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!これからもどうぞ、よろしくお願いします!! (2015年10月30日 23時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - アーサーかっこいい///続き楽しみにしてます! (2015年10月30日 17時) (レス) id: b03ebc546b (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - イギリスさん» いえいえ!いつも感想ありがたいです!! アーサーさんは格好良いイメージが強過ぎて…。楽しんで頂けて嬉しいです(*⌒▽⌒*)これからも頑張りますね! (2015年9月23日 20時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - 更新ありがとうございます!!コメント遅くなり、すみません!!アーサーさん、もうかっこいい…!!台詞とかやばいですね!!鼻血が…!!これからも頑張ってください!! (2015年9月23日 16時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:輝夜 | 作成日時:2015年4月6日 15時