罠 ページ38
また、何処かで
火種
に燃え移った。
もう また一度の平穏を望むのは……難いだろう。
＿＿＿＿もし、これらが私の所為だったら。
＊＊＊＊＊＊
｢あっ……！アーサーさん、外を！外を見て下さい！｣
始まりは、ひと月前に遡る。
相変わらず彼にからかわれながらの日々であった。
最近では よく……目を見つめられる事が多くなったきがする……が。
｢……チッ………もう嗅ぎつけてきたか。
お前は…逃げろ＿＿＿＿彼奴等の知らないあの部屋に｣
“私の国民"と名乗る若者達が
アーサーから私を解放するよう求めている。と
そして、アーサーを狙うようになった。
私を、助けようとして……いる。
きっと
確かに捕虜にされている状況にはある。
だが……事実上 あの場所から救ってくれたのだ。
話せば、わかってくれるかもしれない。
みんな、苦しいのに 私のことを気にしてくれていたのだ。
こんな、私のことを。
みんなを捨てた、こんな国の事を。
顔向けなど出来るわけがない。
でも、彼を傷付けられたくない。
｢アーサーさん！私＿＿＿＿彼等を説得してきます！
それで、きっとわかってくれると思います……！｣
｢！っ……待て｣
制止を振り払い、長い回廊を駆け巡る。
心臓の音がやけに大きく聴こえる。
そして大きな扉を前に、力の限りを出して開け放した。
｢みんな……っ！話を聞いてほしいの！｣
外で抗議をしていた数十名は、やはり 容姿からして私の国の人々と伺い知れた。
｢Aさん、ですか？｣
私ほどではないが、緋色の瞳が一斉に振り向いた。
やはり みんなだった。
｢みんな……っ本当にごめんなさい！！
みんなを守れなかった……誰も助けられなかった……
そして、逃げた……！だからどうか、私のこと 気にかけず
……私の事は……許さないで……｣
顔が熱くなる。
心底に奥深くしまい込んだ思いが溢れていく。
すると、彼らは
｢Aさんこそ……！何を言っているんですか！
長い間、助け出せずごめんなさい。
もう大丈夫です。
俺たちの国を更地に変えた奴とは、もういなくて済むんですから。｣
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葵 - アーサーがかっこいいよぉぉぉぉ(( すみません取り乱しましたw (2015年12月7日 19時) (
レス) id: 9482af0798 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！これからもどうぞ、よろしくお願いします！！ (2015年10月30日 23時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - アーサーかっこいい///続き楽しみにしてます！ (2015年10月30日 17時) (レス) id: b03ebc546b (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - イギリスさん» いえいえ！いつも感想ありがたいです！！ アーサーさんは格好良いイメージが強過ぎて…。楽しんで頂けて嬉しいです(*⌒▽⌒*)これからも頑張りますね！ (2015年9月23日 20時) (レス) id: eeb9acdab9 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - 更新ありがとうございます！！コメント遅くなり、すみません！！アーサーさん、もうかっこいい…！！台詞とかやばいですね！！鼻血が…！！これからも頑張ってください！！ (2015年9月23日 16時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輝夜 | 作成日時：2015年4月6日 15時
