60.恋愛ドラマ ページ25
Aside
「ふっ…なーんてな！」
『え？』
パッと突然、さとみくんは私の身体を引き離した。
「今の台詞どう？ドキドキした？」
引き離したかと思えば、さとみくんは何食わぬ顔で私の顔を覗き込む。
『は、はい？』
「最近見た恋愛ドラマの台詞の真似で言ってみたんだけどさー…って、ふはwAってば顔が凄く真っ赤になってるけど大丈夫かー？w」
私の顔を見て、さとみくんは笑いながら「水でも飲んだ方がいいんじゃね？」と言う。
ま、まさかだとは思うけど…！
私の両腕がぷるぷると震える。
『な、ななっ…！も、もしかして私をからかってたの！？』
「んー？まぁ…そうなるかな？wごめんね？w」
反省する気0なさとみくんに、心の底からふつふつと怒りが湧き上がってくる。
『っ〜！……帰れ。』
「え？」
『早く帰れと言ってんだよー！！！さとみくんのアホー！！！』
「は！？ちょ、A！？」
ガチャン！
『はぁ…はぁ…』
さとみくんを無理やり外に追い出し、速攻ドアに鍵をかけた。
ドア越しから「Aごめんって！」とさとみくんの声が聞こえるが、あえて無視する。
しばらくすると、さとみくんは諦めて部屋に戻ったのか、隣の方からドアを開ける音が聞こえた。
隣のドアが閉める音を確認し、ずるずるとその場で私はしゃがみ込む。
『はー…びっくりしたー…最低だよ…』
今でも心臓がバクバクと脈打っているのがわかる。
私のドキドキを返せ。
…でも、冗談で良かったのかもしれない。
もし本当だったら…私はどうしていたのだろう…
『っ〜！/////』
先程の出来事を思い出し、顔に熱が集まるのがわかる。
くそー！今日は何回赤面をしているんだよー！
これも全部さとみくんのせいだー！
しばらくさとみくんを部屋にあがらせないとこの時に誓ったAだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 754人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゅあ〜ミカ〜(プロフ) - 宇宙人もどきさん» コメントありがとうございます！この垢ではもう活動しないので別垢でも応援してもらえればなと思います！ (2022年2月14日 6時) (
レス) id: 795bc7c0a4 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙人もどき(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも応援していますので、無理なさらない程度に頑張って下さいね！ (2020年11月26日 16時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
みゅあ〜ミカ〜(プロフ) - 夜莉さん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです。 (2020年11月21日 23時) (レス) id: f362ea588a (このIDを非表示/違反報告)
夜莉 - 初めまして、夜莉(より)と言います!!感想なのですが、とても読みやすく、分かりやすくて大好きになりました!!更新、待ってます!! (2020年11月17日 20時) (レス) id: e1d2253633 (このIDを非表示/違反報告)
みゅあ〜ミカ〜(プロフ) - アクェッリアスさん» ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年11月1日 2時) (レス) id: f362ea588a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅあ〜ミカ〜 | 作成日時：2020年3月3日 20時
