Snow Brake__.*･

＊ ページ7

深澤 Side



だてさんは、病院に運ばれてやはり盲腸だと診断された。



医「すぐに手術しなければいけません。
　 よろしいですか。」

全「お願いしますｯ！！」



医者は手術室の中へ入っていった。


___


ラウール「だてさん、大丈夫だよね…？」

目黒「大丈夫、絶対大丈夫だから。
　 信じて待とう。」



ラウールが不安になる気持ちもすごく分かって。


だけど、俺はしっかりしなきゃと思い、冷静になれた。



岩本「俺、だてさん体調悪いの知らなくて
　 すごい責めちゃったｯ___ 」

佐久間「俺もｯ___ 」



照と佐久間が今にも泣きそうな顔で言う。



渡辺「俺も、体調悪そうなの気づいてたのに
　 なんも出来なかった___ 」



翔太の目も後悔に揺れている。



『あの…さ、もう起きたことは仕方ないよ。
　俺もだてさんが体調悪かったの
　全然気づけなかったし、誰のせいでもない。』



俺はみんなの顔を見回す。



『だからさ、だてさんが目覚ましたときに
　しっかり看病してあげよう。』

岩本「うんｯ___ 」

佐久間「そうだね」

渡辺「わかった」



みんなの気持ちが少し落ち着いてよかった。



その時___



医「無事、手術終わりましたよ。
　 すぐに目も覚めるでしょう。」

全「ありがとうございますｯ！！」



よかったぁ。


冷静に振る舞ってはいたけど、そりゃあ心配だったわけで。


一気に肩の力が抜けた。



渡辺「涼太ってさ、いつも無理するよね___ 。
　 昔っからさ、怪我しても体調悪くても
　 絶対誰にも言わないし。」

佐久間「強いんだよ、きっと。」

阿部「でも、無理はしないで欲しいな。」

岩本「そうだね。」



俺らはだてさんの病室へと向かった。

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