Snow Brake__.*･

＊ ページ6

深澤 Side



だてさんが倒れた。



渡辺「涼太！！」



翔太がいち早くかけ寄る。



宮舘「ﾊｱｯ…ｲｯﾀｯ…ｲ」



だてさんは顔を歪めて痛みを訴える。


照や佐久間はその場に立ち尽くしている。


ラウールや康二も心配そうな顔で見つめている。



渡辺「涼太！涼太！
　 大丈夫！？どこが痛いの！？」

『翔太、落ち着いて。
　だてさん、どこが痛いか言える？』



だてさんは無言で右の横腹を強く握る。



渡辺「やっぱり…
　 ふっか、涼太盲腸かも。」

『えっ、嘘でしょ…』



そんな会話の間にもだてさんは痛みに顔を歪める。



『照、救急車呼んで！』



照の反応がない。


体調悪いのに気付かなくて責めちゃったの気にしてるんだろうな。



『照！はやく！』

岩本「ｱｯ…うん、わかった！」

『阿部ちゃんはマネージャーさんに伝えてきて』

阿部「わかった」

『康二、ラウールのことよろしく。』

向井「わかりましたっ！」



みんなが動揺している中、俺はみんなに指示を出す。


翔太は今にも泣きそうな顔でだてさんの名前を呼び続けていて。


とにかく早く救急車が着くことを願った。


___


目黒「救急隊、到着したみたいですっ」

『こっちです！
　もしかしたら盲腸かもしれなくて、』

救「わかりました。
　 2人ほど、付き添い願いたいのですが。」

渡辺「俺、行くｯ」



翔太が真っ先に言う。


俺はみんなを見渡す。


照と佐久間はショックを受けてるし、年下の阿部ちゃんやラウール、康二、目黒に行かせるのもどうかなと思って。


俺が行くか。



『俺と翔太が行く。
　阿部ちゃん、そっちお願いしていい？』

阿部「わかった
　 後で追いかけるから。」



阿部ちゃんがまだ冷静でよかった。



救「では、乗ってください。」



俺と翔太は救急車に乗り込んだ。

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