Snow Brake__.*･

＊ ページ5

宮舘 Side



ｲﾀｯ…




はじめて脇腹の右あたりに痛みを感じたのは昨日の仕事終わり。


最初は、変なもの食べたかなとか思ったけどそんな心当たりはまったくなくて。


まあ、放っておけば治るだろう。


そう思って昨日は寝た。


___そんな俺がバカだった。


朝起きた時に感じる腹の痛み。


明らかに昨日よりも痛みが増していた。


やばい、今日リハだ…


しかも照が振り付けしてくれた曲をやるらしい。


結構ダンス激しいって言ってたけど大丈夫かな…


でも、デビューさせて頂いた今、自分の体調なんかで休むことはできなくて。


自分の身体にムチを打って家を出た。


___


照によるレッスンが始まった。


時間がないため、猛スピードで進んでいく。


その間にも、痛みはどんどん増していく。


その痛みにウソをつくのはなかなか難しくて。


思うように身体が動かない。


そろそろ俺の身体は限界に近づいていた。


その時___



岩本「あのさぁ、だてさん、やる気あんの？
　 さっきから間違えてばっかりじゃん。
　 やる気ないなら抜けていいから。」

佐久間「疲れてるのかもしれないけどさ、
　 もうちょっとちゃんとやろうよ。」

阿部「みんなもがんばってるよ。」



俺のせいでみんなに迷惑をかけてる…


でも、今の俺にはただ謝ることしかできなくて。



『ﾊｱｯ…ｺﾞﾒｯ…』



痛みで無意識のうちに右脇腹を強く握る。


ダメだ…もう限界…




ﾊﾞﾀｯ___




渡辺「涼太！！」


翔太の声を遠くに感じながら俺は倒れた。

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