黒薔薇が咲く監獄にて。

14. 〃 ページ49

こんな所で終わる訳には行かないという潔の思いは呆気なく打ち砕かれた。


'' 5-2 ''



『さーて、誰を奪おうか。』


『誰でもいい。どれでも一緒だろ』



｢そんな事言わなくったって、キミ達…

ボクと考えてるコトとおんなじでしょ？｣




品定めするかのように潔･蜂楽･凪を見回す蟻生に、姿すらも全く見ようとはせずにAの方に視線を向けた凛。




｢＿＿＿＿おいで、蜂楽 廻 。

個人プレーしかないコッチに直ぐ慣れそうだしネ、キミ。｣



『俺のオシャなゴールをアシストする。

お前は俺の黒子になれ、蜂楽 廻』



蜂楽はぽかんとした表情になりながらAを見詰めながら突っ立っていた。




『…さっさと行くぞ、A…。


いつまでもボーｯとすんなオカッパ。

お前の命運(これから)は俺が握る。』




くいゞ、と指を折ってはAを呼ぶ。



｢はいは〜いｯ、蟻生ちゃんも行こ〜ヨ！｣


『新たなるステージへ、俺がオシャに行く…』



ぞろゞと次の場所へと向かっていく3人。
残るは蜂楽だったが、此処で仲間''だった''者へ＿＿



＿＿俺は最後まで潔と一緒にいきたかったんだけどなぁ。






『俺が欲しけりゃ奪いに来い。

俺は俺の中の '' かいぶつ '' に従う。』





二次選考(セレクション)3rd(サード)ステージ
凪 誠士郎 ･ 潔 世一 以上2名

敗退により2rd(セカンド)ステージへ後退。

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