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7. 〃 ページ18

『…ッハァ……、ッチ…』




空気を大きく吸い込んでは、溜息を吐く凛。

余裕ぶっこいた笑顔をするAを前に自身の腕に示された '' 222位 '' の現実を知る。





このままで終わらせなんかしたくねぇ。


アイツを潰すために来たのに。







残り5秒。






一思いに蹴ってやろうとしたその瞬間(とき)

Aが此方へ向かって来ている事に気付いた。




「折角楽しいトコで御免ッ!

ボクにボールをおくれよ。」




3秒。






足元にあったボールをかっさらったかと思えば、股抜きしながらも勢いの付いたシュートを放つのだ。

体制なんて傾いているというのに蹴り出せる此奴に驚いた。






2秒____




手加減したのか、少し弱まったシュートの直線的軌道はそのまま、立ち尽くす鎌倉の腹部にドンピシャながらにも当たってしまった。


その反動でポンゞとゆっくり転がるボールは段々と力の作用を無くしては最早置物の様に静止し____。







00:00







非情にも終了の音が鳴り響き、テレビ画面に塗りすぎたインクが垂れるような演出と共に '' LOSE… '' の文字が表示された。




『お疲れ、才能の原石共よ。』




手を叩く音がこの部屋に鳴り響く。




『ここでは結果が全てだ。敗れた者は出て行け!


失格!!』



『____ッは、?は?なんで俺が…!!

そもそもこのゲームとかサッカーに関係無ぇじゃん!!』




「…ねぇ、キミさぁ。まだ気付いてなかったワケ?」



後ろに束ねられた長い髪の根元を手で掬い、肩に乗せるように前へと流しながらAは呆れたような声色で文句を言う鎌倉に話しかける。




「この部屋の広さと形…見覚えあるでしょ?


P・A(ペナルティエリア)と同じサイズ。



それに…136秒なんて、1試合(90分)の中で一人のプレイヤーがボールを保持できる平均時間なんだヨ。」




『ご名答だ。流石だな、才能の原石よ。

鎌倉____お前は平等に与えられた1試合分(ワンゲーム)機会(チャンス)をフイにしたんだ。



ほんの少し脚を伸ばせば届いたハズの勝利に。』

7. 〃→←7. 〃



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ユウ(プロフ) - ルナさん» ありがたいお言葉です…!本当ですか!教えていただきありがとうございます✨️今すぐ直してきますね!! (2023年4月27日 7時) (レス) id: 635c38d89b (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ユウ様!とってもこのお話最高でした!ですが、5ページの最後の文で優秀の優が夢主の名前になっていました。ご確認お願い致します! (2023年4月26日 22時) (レス) @page5 id: 89ea556ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - マリア。さん» わわ、コメントありがとうございます〜!是非是非お話したいです! (2023年4月26日 20時) (レス) @page49 id: 635c38d89b (このIDを非表示/違反報告)
マリア。(プロフ) - こんにちは。とても素敵な作品ですね。一目惚れしました。(💞)もしよければ嫌じゃなければボードとかで会話したいのですが、いいですか?。嫌だったらごめんなさい。[💦] (2023年4月26日 19時) (レス) id: afce8263d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2023年4月22日 22時

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