第３８話 その幹部、詰め寄る。 ページ41
「なんでBroooockに接触できた？」
「なんで、と申されますと」
「お前は、俺が接触できない魔法をかけたはずだ！なんで、」
おかしい。以前同じように魔法をかけたメイドは、呼吸ができなくなるかもしれない恐怖があったらしく、いつの間にか辞めていたらしい。それなのにこの変な黒いメイドは、一切気にしていないのか、普通に仕事してる。
「質問に質問を返すようで恐縮なのですが、どのように魔法が発動するのでしょうか」
「え、？」
「呼吸ができなくなる魔法か、声帯が機能停止するか、だとは思うのですが」
包帯越しの首に向けてかけた魔法だから、という理由らしいけども、発動した事は無いという。なんでだ、これだけ強く念じて魔法をかけたのに。
「お前、まさか魔法返しの道具とかつけてる？」
「魔法返し……防具のようなものは、何も」
「じゃあなんで……」
このメイドも解らないらしい。包帯が実は防具になってるとか？それとも誰かの加護？こいつに？
「何も、思い当たる節がございません。包帯は医務室にあるものと同じですし」
「加護は」
「加護、でございますか」
思い当たるものが何もないとなると、お手上げだ。もしくは、知らない間に加護を受けてたとか？それか、俺等以上に魔力が強いから打ち消したか……
「もう少し強いのかけるべきか……」
「どうぞ、お気の済むまでなさってください」
「むかつくなぁ」
余裕なのか、相変わらず表情は変わらない。なんで、ほんっとなんで！！
「仕事でしか、会ってないからじゃないか」
[そういうと思ったよ。]
「だって、俺も資料取りに行く時とか、紅茶飲みたい時くらいしか呼ばねぇもん」
[スマイルとシャークんは毎日呼んでるみたいだけど、なんか表情の変化とかあった？]
「無い。そもそも顔半分は包帯で見えねぇんだぞ」
はいはいそうでした。こいつ等が興味持つなんて、あり得ないことだ。
第３９話 その幹部、爪弾かせる。→←第３７話 その幹部、問い質す。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - すみれいんさん» コメントありがとうございます！主人も自分も怖がらずに接してくれた＋ご主人に優しいメイド！という認識の結果、めっちゃ懐いちゃったグリューンです。 (8月21日 7時) (
レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - グリューンが可愛いと思ったのはきっと私だけじゃないと思います！！実際にいて欲しいと思っちゃいました！！ (8月20日 4時) (レス) @page48 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - みゅんみゅんさん» コメントありがとうございます!!!!凄い、古参読者様だ……!!今回ついに最後の一人と絡みます!! (5月15日 23時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
みゅんみゅん(プロフ) - ５話くらいの頃からずっと読ませていただいています！だんだんと夢主との絡みが多くなってきていてワクワクします、更新楽しみにしてます！ (5月14日 14時) (レス) @page30 id: 1c8f9011d0 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - ほっとミルクさん» 外見的コンプレックスが今回の要素でもあるので、夢主の立場と性格生い立ちその他を混ぜた結果、包帯ぐるぐるメイドになりました( ´∀`)応援ありがとうございます！ (2023年4月6日 11時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
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