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第37話 その幹部、問い質す。 ページ40

「っていうのを見たんだけど」

気付いたら部屋のベッドの上で、ノックが聞こえたから返事したら、ニヤニヤしたNakamuと呆れ顔のきんさんが入ってきて、事のあらましを教えてくれた。お蔭で僕は顔から火が出るくらいに真っ赤になってしまってるんだ。だって、だって!!

[ベンチで寝ちゃったのもだけど、まさかメイドにお姫さま抱っこされて運ばれるなんて]
「ダメージでかいな」
[お嫁に行けないよ!!]
「そこはお婿だろ」

キレッキレのつっこみも返す余裕は無い。だって、幹部の威厳とか、強さとか、隙のなさとか、色々あるじゃん!それをあのメイドちゃんは何も考えずに、運んでったんだよ!?

「執務室から見える範囲でしか見えてないけど、あのメイドも考えて動いてるだろ」
「気にするなら聞いてみたら?」

と言うわけで、本人を捕まえて聞いてみた。

「ちゃんと人気の少ない所を通りましたよ」
[ホント!?うそついてない!?]
「陰の中を通って移動したので、おそらく目撃はされていないかと。お部屋前辺りで陛下にお目にかかったくらいでしょうか」

Nakamuには会ってるのか。いや、Nakamuが見たくてスタンバってたとか?

「抱腹絶倒でございました。今後はお気を付けてください。見境無いメイドや侵入者と出会わない可能性は無いのですから」

表情も声音も一切変えず、僕に面と向ってお説教してくる。馬鹿にしてる訳でも見下しているでもなく、親が子供を叱るような。

[心配してるの?それとも]
「お好きなように解釈してくださいませ」

一切表情は変わらず、いつもみたいにカーテシーをやって、踵を返して戻っていったメイドちゃん。なんだろう、誰かに似てる。

あ、そうか。

レティにも昔、同じように叱られたんだ。

第38話 その幹部、詰め寄る。→←第36話 その幹部、実況解説。



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作品ジャンル:ファンタジー
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紅鴇ベニトキ@pc垢 - すみれいんさん» コメントありがとうございます!主人も自分も怖がらずに接してくれた+ご主人に優しいメイド!という認識の結果、めっちゃ懐いちゃったグリューンです。 (8月21日 7時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - グリューンが可愛いと思ったのはきっと私だけじゃないと思います!!実際にいて欲しいと思っちゃいました!! (8月20日 4時) (レス) @page48 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ベニトキ@pc垢 - みゅんみゅんさん» コメントありがとうございます!!!!凄い、古参読者様だ……!!今回ついに最後の一人と絡みます!! (5月15日 23時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
みゅんみゅん(プロフ) - 5話くらいの頃からずっと読ませていただいています!だんだんと夢主との絡みが多くなってきていてワクワクします、更新楽しみにしてます! (5月14日 14時) (レス) @page30 id: 1c8f9011d0 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ベニトキ@端末垢 - ほっとミルクさん» 外見的コンプレックスが今回の要素でもあるので、夢主の立場と性格生い立ちその他を混ぜた結果、包帯ぐるぐるメイドになりました( ´∀`)応援ありがとうございます! (2023年4月6日 11時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鴇ベニトキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年1月17日 23時

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