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第23話 そのメイド、試す。 ページ26

「Broooock様、ご機嫌麗しゅう」
[ね、今時間ある?]
「時間でございますか?今日は午後の業務は入っておりませんので」

スマイル様の紅茶も、シャークん様の昼食も届け終えた。あとは呼ばれない限り庭の掃除をティミスさまに伝えられている。

[前に言ってた、ワープ魔法やってみてよ!]
「では一度、Broooock様のお部屋に行かねばなりませんね……」
[きんときに会ったら僕が説得するから]
「畏まりました」

三歩ほど後ろに控えて着いていく。場所をカゲに認識させるために、室内の家具に影を重ねてから、適当に部屋から離れる。

「では、試してみます」

カーテシーをして、魔法を発動。足下に開いた穴に落ちる感覚がして、顔を上げると、ちゃんと行けたらしい。報告するためにさっきの場所に戻った。

「できました」
[すごいね!これからキミに朝の起こす係お願いしようかな]
「専属メイドの方がいらっしゃるでしょう。極力一日に一回は前を通るように致しますので、それでどうかご勘弁を」
[それがね、あんまりうるさかったから捨てちゃった]

当たり前のように綴られたので、粗相があったのかと納得してしまう。どんな形で捨てたのかは興味が湧かなかったが、片付け大変だったんだよ、と追加で文字が増えた。

「物騒でございますね」
[だから、朝起こすのだけお願いして良い?]
「私に選ぶ権限はございません。どうぞ、Broooock様、ご命令ください」

カーテシーをして、口を開く。主人の命令は、契約違反以外は絶対に従う。私の中での決まりだ。

[毎朝、僕を起こして。命令]
「畏まりました」

起床時間などを頭に入れ、明日からの業務に組み込まれた。

第24話 その幹部、決める。→←第22話 その幹部、誘う。



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設定タグ:WT , 魔法パロ , 白尾   
作品ジャンル:ファンタジー
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紅鴇ベニトキ@pc垢 - すみれいんさん» コメントありがとうございます!主人も自分も怖がらずに接してくれた+ご主人に優しいメイド!という認識の結果、めっちゃ懐いちゃったグリューンです。 (8月21日 7時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - グリューンが可愛いと思ったのはきっと私だけじゃないと思います!!実際にいて欲しいと思っちゃいました!! (8月20日 4時) (レス) @page48 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ベニトキ@pc垢 - みゅんみゅんさん» コメントありがとうございます!!!!凄い、古参読者様だ……!!今回ついに最後の一人と絡みます!! (5月15日 23時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
みゅんみゅん(プロフ) - 5話くらいの頃からずっと読ませていただいています!だんだんと夢主との絡みが多くなってきていてワクワクします、更新楽しみにしてます! (5月14日 14時) (レス) @page30 id: 1c8f9011d0 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ベニトキ@端末垢 - ほっとミルクさん» 外見的コンプレックスが今回の要素でもあるので、夢主の立場と性格生い立ちその他を混ぜた結果、包帯ぐるぐるメイドになりました( ´∀`)応援ありがとうございます! (2023年4月6日 11時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鴇ベニトキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年1月17日 23時

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