第１０話 そのメイド、尋ねられる。 ページ13
「ねぇねぇ、貴方がスマイル様の悪口言ってたメイドを連れてった子？」
「はい。然様です」
夕飯を食べ終えてすぐに、二人のメイドに声を掛けられた。二人とも鏡に映したかのように似ている。
「噂になってて、スマイル様推しとしては一度お礼したくって！」
「スマイル様の魅力を知らないなんて阿呆な人達だとは思ったけど、まさか本人の前で言うなんてね、先輩だったから下手に反論できなくて……」
「私は、この城に使える使用人として、当然のことをしたまでです」
「っ〜〜かっこいい！あ、ごめんね名乗り遅れて。私はフェッテ！こっちがシャンティ。クリームシスターズって呼ばれてるよ」
賑やかな性格のフェッテさんと、落ち着いたシャンティさん。姉妹なのか、道理で。
「A・ネロ・ヘンティルと申します。無所属の新人でございます」
「うっそ新人！？堂々としてるからベテランかと思った！」
「リボンが無いから、どうかとは思ったけど。無所属なのね」
無所属のメイドは多くないが、その中でも変に目立っているらしい。目立つのか……。微妙な気分だ。
「常に背筋を伸ばして胸を張る。マムにそう言われたので」
「良い母君ですね」
「すみません。こういう場では母と言うべきですね」
「いいよ全然！気にしないから！」
「フェッテは気にしなさすぎ。だからメイド長にも怒られるんでしょ」
「あれは不可抗力！」
目の前で繰り広げられる姉妹喧嘩をどう止めるべきか頭を回すが、得策が思い付かなかったので諦めた。
「初め見た時は、インパクト強い子だな〜とは思ったけど、それ以上に有能とか、これで無所属なのが凄いわ」
「ちなみに私等は厨房関係のメイド！クリームシスターズってだけにね！」
「実家がケーキ屋なんですよ。この城には甘味専門のお方がいらっしゃるので、そのサポートなどをメインに」
「そうだったんですね」
自己紹介を終えて、雑談を終えて休憩が終わる。夕飯は食堂の隅で、いつものように済ませた。顔は見られたく無い。
第１１話 その幹部、思い出す。→←第９話 そのメイド、問われる。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - すみれいんさん» コメントありがとうございます！主人も自分も怖がらずに接してくれた＋ご主人に優しいメイド！という認識の結果、めっちゃ懐いちゃったグリューンです。 (8月21日 7時) (
レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - グリューンが可愛いと思ったのはきっと私だけじゃないと思います！！実際にいて欲しいと思っちゃいました！！ (8月20日 4時) (レス) @page48 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - みゅんみゅんさん» コメントありがとうございます!!!!凄い、古参読者様だ……!!今回ついに最後の一人と絡みます!! (5月15日 23時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
みゅんみゅん(プロフ) - ５話くらいの頃からずっと読ませていただいています！だんだんと夢主との絡みが多くなってきていてワクワクします、更新楽しみにしてます！ (5月14日 14時) (レス) @page30 id: 1c8f9011d0 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - ほっとミルクさん» 外見的コンプレックスが今回の要素でもあるので、夢主の立場と性格生い立ちその他を混ぜた結果、包帯ぐるぐるメイドになりました( ´∀`)応援ありがとうございます！ (2023年4月6日 11時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
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