【前原陽斗】お隣さん！【暗殺教室】 (ページ4)

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しばらく水族館を回り、イルカショーの時間。

「わっ！かわいい！」

イルカは飛んだり、水族館の職員さんとキスしたり。

隣からパシャリ、って音がしたから陽斗もイルカを撮ったんだろう。
(と見せかけてAを撮ってたりする)

＊＊

前原「昼飯どーする？何食べたい？」

「んー、イタリアンとかかなあ。」

スマホでパパッと検索した陽斗について行く。

「そういえば、陽斗は新しい学校どう？」

スパゲティを注文し終わったところで尋ねてみる。

前原「んー、まあまあかな。楽しくやれそうだよ。」

「ふふ、よかった！」

前原「Aは？」

「んー、私も楽しいよ。スクーリングが週3ペースだから無理せず通えるしね。」

前原「よかった。」

「やっぱり中学は大変だったからさ、高校はのんびり過ごそうかなって。」

前原「それがいいよ。倒れるなよ？」

「ガンバリマス。」

あ、でも中学は陽斗の方が大変だったか。
担任はとても良い先生だったらしいけど超生物で暗殺対象だったらしいし。

そんなこと考えてるのが伝わったのか、
「まあ大変だったけどそれ以上に楽しかったよ。」
と言われた。

「ふへへ、知ってる～！」

だって中学3年になってからの陽斗、活き活きしてたもん！
と付け加えると、陽斗は少し照れくさそうに笑った。

「ホント、私も“殺せんせー”に会ってみたかったなあ。」

前原「まああっちは一方的にAのこと知ってるよ。」

「え？なんで？」

前原「ま、まあ…俺と一緒にいるところを見たんじゃね？」

「へぇー！そうなんだ！」

前原((アドバイスブックの “実録！E組に渦巻く恋の嵐密着300日” にAと俺の話が書かれてたなんて言えないよなあ。))

なんて話をしてると、注文したスパゲティがきた。

うん、とても美味しい。

「美味しい！陽斗っていろんな店知ってるよね。」

そう言うと、陽斗は噎せた。

「あ、そっか！女たらしだもんね。」

前原「…もう女たらしは卒業したよ。」

「え！？そうなの！？何があった…！？」

前原「まあ…気にすんな。」

「あ、その殺せんせーに会って変わったとか？」

前原「…まあそんなところかな。」

あ、本命でもできたとか？

…そうだとしたらなんか複雑だ。

「…陽斗って好きな人いんの？」

前原「さあ？」

ーー読めない。

結局、好きな人がいるのかは分からずじまいに終わった。