そのまま ページ37
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樹side
『固まりすぎでしょ。笑』
翔「誰のせいだと思ってんだよ、」
『俺。』
翔「正解。」
『当たったからアイス奢って。』
翔「無理。」
『けち。』
翔「出してもねぇクイズに正解されてなんでアイス奢らきゃダメなんだよ。」
『もっともだな。』
翔「だろ？俺を誰だと思ってんだよ。」
『翔平。』
翔「間違いない。」
『なあ翔平。』
翔「ん？」
『これなんだと思う？』
翔「セットの小物触んなよ。」
『いや、いいでしょ。…まじなにこれ。』
翔「え、こっちは？なに？これ。」
『アンティーク系？』
翔「いやそれは知ってんだよ。」
『木でできてんじゃない？』
翔「だから知ってるって！」
『ははっ、笑』
翔「笑うなよ笑」
ふたりでふざけてけたけた笑いあったり。
カメラマンさんの存在もたまに忘れるぐらい、自由に喋る。
奥で見てる陸さんの高い笑い声がここまで響いてくる。
まあ、こんなもんか。
『ふはは笑…ん、どう？』
翔「ん？どうって？」
『緊張。ほぐれた？』
翔「え、あ、おう。」
『よかった。』
翔「え….もしかして俺が固まってるのほぐそうとして普通に喋ってた？」
『いや、別に。』
翔「…ありがと。」
『どーいたしまして。』
カメラマン「いいねぇ、2人仲良いね。じゃあ何かアクションしてみようか。」
そう言われた時は大抵普段は肩組んだりなんかするんだけど、まあその手を使わない訳もなく。
するりと翔平の肩に手を回すと、面白いぐらい飛び上がって驚くから、思わず声をあげて笑ってしまう。
『なんでそんな驚いて…く、はは笑』
翔「いきなりだと誰でもこうなるって！」
『ならないわ笑』
翔「もう…」
さすがにそろそろ呆れられてしまいそうなので、
『…翔平。』
翔「今度はな、っ？！」
背けていた顔をこちらに向けたのと同時に、肩を抱き寄せて翔平の顔を覗き込む。
もう片方の手で優しく瞼をなぞり、流れるように頬を撫でてそのまま頬を優しくつねる…先程キスの後にした動作をそっくりそのまま繰り返せば、顔をまた真っ赤にしてあわあわと固まる。
『顔、真っ赤。思い出した？』
翔「っ、そんな、ことは…」
『あるんだ。…意識してくれてんじゃん。』
追い打ちをかけるように、翔平にしか聞こえない音量で、ボソリと呟いた。
『…そのまま好きになっちゃえばいいのに。』
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作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい！気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (
レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます！！ (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2020年6月14日 7時
