2度目 ページ35
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樹side
そりゃあ、あれだけでかい声で話されれば気づかないやつもいないだろう。
翔「うそ、いつから…」
…ただし翔平は除くとする。
まあ、何人か着いてくることは想定内だったので、見せつけることは出来たかな、とか。
全員は想定外だったけど。
北人さんに思いっきり冷やかされたから、さっさと戻らないとめんどくさい事になりそう。
というか普通にトイレだし、早く出ないと誰が来るかも分からない。
振り返ると、翔平がしゃがみこんでうずくまってた。
『翔平？』
近づいて自分もしゃがんで声をかけるけど、じっと顔を見せずに黙ったまま。
『なに、どうした？』
翔「…なよ、」
『え？』
翔「俺を弄ぶなよ！」
ガバッと立ち上がってさっさとトイレから出ていってしまおうとする翔平。
その手をとっさに捕まえる。
翔「…離せ。」
『やだ。』
翔「なぁ、遊ぶなら他当たってくれよ…いくら幼馴染でも遊びに付き合うほどの義理はねぇって。」
『…誰が遊びって？』
自分でも声がワントーン低くなるのがわかった。
だけど仕方がない。
どうやら俺の本気は全くこいつに伝わっていないらしい。
『キス、寸止めされたのが気に入らなかったの？』
翔「っ、ちがう！お前はキスの重みをわかってない！」
『分かってるよ、やっぱりキスして欲しかったんじゃん。』
翔「違うってば！わざわざ皆の前であんなことまでする必要ないだろ！」
…気持ち悪いと一言言えばいいものを。
どうしてそんなに、顔を赤くして恥ずかしがるのか。
『…今度はちゃんとしてあげる。』
翔平に反抗させる暇なんか与えず、後ろの扉に手をついて、グイッと顔を近づける。
…すると翔平は、逃げるわけでも反抗する訳でもなく、ただぎゅっと強く目をつぶった。
『…そーいうとこだって言ってんじゃん、まじで。』
逃げない理由は、まだ問いつめないであげる。
俺は本気なんだって伝わるように。
翔平がその声に反応して目を開けたのと同時に、優しく優しく、2度目の唇を奪った。
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作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい！気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (
レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます！！ (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2020年6月14日 7時
