意識 ページ31
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翔平side
"好きだよ"
"俺もう容赦しないから"
"明日から覚悟しといて"
昨日樹に言われたことが、ぐるぐる頭を回って離れない。
今でも信じられないような、心臓がドキドキして気が気じゃなくて。
スケジュールを確認すれば、今日はRAMPAGE全員での雑誌取材。
てことは、今日田口くんの車に乗るのはここら近辺の皆ってことだから、多分樹の横は免れられると思う。
俺じゃ釣り合わないんだよ、
きっと、すぐに捨てられる。
期待すればその分傷付くことを知ってるから。
樹もきっと、俺のことが好きなんて一時の気の迷いのはず。
そして何より、長い間変わることのなかった、変えるつもりもなかった俺たちの関係が、大きく形を変えてしまいそうな気がするから、怖いんだ。
怖い。
…のに、
樹「はよ。」
『…』
なんで樹の横しか席残ってねぇわけ？！
めっちゃ綺麗に樹の隣しか空いてないのビビるし、昨日の今日でなんでこんなすました顔できんのこいつ？！
俺は俺でめちゃめちゃ挙動不審になりながら挨拶を返して、仕方なく樹の横に腰を下ろした。
…もちろんいつも俺が座る、一番後ろ、左の窓側。
あからさまに窓の外の景色を眺め続ける俺に、樹がふっと鼻で笑うような声がした。
小さく、俺にだけ聞こえるような声で樹が囁く。
樹「ぎこちなさ過ぎない？笑」
『…なにがだよ、別に、いつも通りじゃん、』
樹「なに、意識してんの？」
『はっ？！』
樹「してるんだ。」
『っ、誰のせいだと！』
健「しょーへーうるさーい。」
『すんませんっ！』
つい大きくなってしまった声に、機嫌悪そうな健太さんが言う。
多分次やったらげんこつ飛んでくるから気をつけなきゃ。
元はと言えば樹のせいだから、睨みつけてやろうと思ったのに振り返って一番最初に目に入ってしまったのは、そのぷるんとした唇。
『っ、！』
昨日の出来事が勢いよく思い出されて、まだ柔らかいあの感覚を覚えていた俺の唇が熱い。
顔に熱が広がる感覚がして、思いっきり目を逸らしてしまった。
樹「…へぇ、ほんとに意識してくれてんだね、」
『…っ、』
樹「顔めっちゃ赤いよ、どうした？」
『もうお前ほんとにうるさい！！』
健「っ翔平が一番うるさい！！」
田「お前らどっちもうっせえんだよ！！」
健・翔「「田口くんもじゃん！！」」
樹「ふはっ、笑」
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作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい！気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (
レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます！！ (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白湯 | 作成日時：2020年6月14日 7時
