2人っきり ページ48
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翔平side
田「んじゃ、今日はこれで終わり。2人ともおつかれ。」
『っ、だあああ〜〜!』
樹「っは、」
終わった瞬間、2人してその場に仰向けに倒れ込んだ。
樹「やばい、しぬ、まじでしぬ、」
『今日もやばかった…きっと明日もやばい…うわぁ、』
田「樹は久しぶりだけど、やっぱなまってんね。」
樹「ほんとそう。翔平すげぇ…」
『だろ…』
あほ、と笑った田口くんは、不意に時計を見ると突然慌てたような表情になった。
田「やばっ!夜GENEの送迎なの忘れてた!」
そう言うと、バタバタと荷物を片付け始める田口くん。
え?GENEの送迎もやってんの?
やっぱり田口くんって…変。
むちゃくちゃ早いスピードで支度全部終わらせた田口くんは、俺らの前に雑に鍵を投げて、
田「っちょ、戸締りよろしく!じゃーね!」
ぶんぶん走り回って気がつけば嵐のように出ていってしまい、俺らはポカンと閉まった扉を見つめることしか出来ない。
『行っちゃった…』
樹「行っちゃったな…」
2人で顔を見合わせる。
今まで鬼練してて半分頭から抜け落ちてたけど、田口くん居なきゃ樹と2人だったんだよな、
行っちゃったということは…え、待って2人っきり?!は?!
樹「田口くんっていっつも急って言うか…翔平もそう思わない?」
『え?あ、あぁうん、そうだよな、』
樹「ん?どした?笑」
顔を覗き込まれて、胸がぎゅんって締め付けられて反射的に顔を逸らした。
樹「もしかして、"2人っきり"って思った?」
『はあっ?!』
強調されたその言葉が思いっきり図星で、思わず声を荒げたけど返す言葉も見つからない。
そんな俺を見た樹の顔は、みるみるうちにドSスイッチの入ったいじわるーな顔になった。
樹「…顔赤いけど、どうしたの?」
『いや、今まで運動してたからだし…』
ハマっちゃいけない、ハマっちゃいけない、と暗示をかけながら慎重に言葉を選ぶ。
樹「そう?」
『は、?!』
緩く首を傾げた樹は、不意に俺の頬に触れた。
めちゃくちゃ驚いたのと恥ずかしいので、変な声を出して3メートルぐらい飛び退いてしまった。
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作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい!気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます!! (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白湯 | 作成日時:2020年6月14日 7時