FREEEEEEZE!!_1(剛士) ページ37
今日も今日とてお仕事です。だけど今は絶賛休憩時間中。自由に使えるテーブルスペースに買ってきたサンドイッチを広げて、わたしはお昼ごはんタイムを楽しんでいた。
のだけれど、どたどたと何やら慌ただしい足音が聞こえてくる。
「Aちゃーん!」
「む」
ぱくりとサンドイッチにかぶりついたところでそんな声が聞こえて、わたしはかぶりついたまま振り向いた。「おーい」と大きく手を振っているのは悠太くん、それからその隣には愛染くんもいる。悠太くんはともかく、愛染くんまで小走りなの、何だか珍しい。サンドイッチをもぐもぐと咀嚼しながら、近づいてくる二人をわたしはじっと見ていた。
「A」
「ねえAちゃん」
「どうしましたか二人とも」
二人はわたしの目の前まで来てぴたりと止まる。若いアイドルというものは普段から鍛えているはずだろうに、若干息が乱れていた。どうしたのだろう。一目見れば彼らがなんだか焦っているようだということはわかるけれど、でもなんで焦ってるのかは全くわからない。
もう一口サンドイッチを齧りながら、わたしは座ったまま二人を見上げた。はあ、ふう、息を整えながら、悠太くんが口を開く。
「あのね、今日ごうちんと何かあった?」
「へ?金城くん?」
「うん」
金城くん。彼らと同じグループで日々歌に邁進する19歳。いわゆるアイドルという職業。しかし、はて、とわたしはパンをもぐもぐしながら首を傾げる。一体金城くんがどうしたんだろうか。そんな疑問が表情に出たのか、愛染くんがため息を吐きながら前髪に手を伸ばし指を絡めながら言う。
「何だか知らないけど、剛士の様子がおかしくて」
「え、そうなんですか」
「うん。午前中はいつも通りだったのにね。こっちに戻ってきてから、僕とケンケンがコンビニに行ってる間に、何かこう…おかしくなってて」
「あの金城くんがおかしくなるって。奇声でも上げてるんですか?」
「いや、そういうんじゃなくて…何て言うんだろうな、こう、」
と、愛染くんはそこで言葉を切って、悠太くんと顔を見交わした。
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keizi-yuki(プロフ) - まほしさん» 面白いです!!まほしさんにお聞きしたいことがあるのですがお聞きしてもよろしいですか?僕も今Bプロの小説を書いているのですがお互いの呼び方がわからないので教えてもらうことってできますか? (2018年6月2日 16時) (レス) id: d1d4e10695 (このIDを非表示/違反報告)
Alice@Shu.Ryuji(プロフ) - まほしさん» ご解答ありがとうございます〜。楽しみにしてます!! (2017年8月4日 21時) (携帯から) (レス) id: a0d3cca6c5 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - Alice@Shu.Ryujiさん» リクエストは特に募集はしていませんが、書けたら書くし思いつかなければ書けない…という感じです。言っていただいたのにすみません(汗)ただ、次は和南くん夢アップする予定なので、書きあがったら読んでいただけたら嬉しいです^^ (2017年8月4日 12時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - Alice@Shu.Ryujiさん» こんにちは。いつも読んでいただき、ありがとうございます!これからもマイペースに頑張りますので、また読んでやってくださいませ。 (2017年8月4日 12時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
Alice@Shu.Ryuji(プロフ) - 個人的なお願いですが、竜ちゃんと和南お願いしたいです。リク受付なさってなければごめんなさぃ(/_・、) (2017年8月3日 23時) (携帯から) (レス) id: a0d3cca6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まほし | 作成日時:2017年6月9日 21時